概要
うたわれるものに登場するキャラクター
エルルゥの幼馴染で、幼いころはヤマユラの村に住んでいた。その正体はケナシコウルペ国の皇弟のササンテが妾に産ませた子供。後継ぎがいなくなった為にササンテが引き取っている。
ヤマユラに住んでいたころは純粋で優しい男だったらしいが、引き取られて以降はすっかり歪みきってしまう。エルルゥのことが好きであるのには間違いないが、自分と結婚してぜいたくな暮らしをさせることが幸せだと勘違いしてしまう。
ハクオロが来て以降さらにその傾向が強くなり、ついには自らの権力でエルルゥを自分のものにしようと画策するが、その際部下の兵士が育ての親とも言えるエルルゥの祖母トゥスクルを殺したことから事態は急変。ヤマユラはハクオロの指揮のもと、叛乱を起こし、ササンテの屋敷を急襲し打倒する。その際、ヌワンギは敗走するササンテに捨てられそうになり、母親ともども役立たずと罵られ逆上し殺害。
その後叔父である皇インカラの元に身をよせ、一軍を率いて国の村を襲撃する愚挙に出る。この行為で民衆は萎縮するどころか一層反発を強める結果となる。ヌワンギは兵を率いてハクオロ軍を攻めるが、城攻めしたところの背後をつかれ軍は潰走、自身もハクオロ軍に捕えられる。
ハクオロはその処分をエルルゥに任せるが、殺せるわけがなく、ヌワンギを解放しヌワンギも改心したかに見えたが、その後落ち武者狩りに遭い最終的な生死は不明(ゲーム版のみ、アニメ版は落ち武者狩りの描写は無し)。
スタッフによれば、某赤い彗星のようなハクオロのライバル的存在となる予定だったが、典型的な小悪党に収まってしまった。その代わりにハクオロのライバル役になったのがディーである(ちなみにディー中の人はかの人)。当初はフンドシ一丁で登場する変態キャラになる予定だったらしい。
典型的なチンピラ小悪党キャラであるが、ユニットとしての性能は決して悪くはなく、敵キャラながら父親との競撃があるなど、かなり優遇されている。ちなみにエルルゥには攻撃してきてもダメージを与えることはしないので、彼女を盾にして離れた所から弓攻撃すれば無傷で倒すこともできる。
仮にもメインヒロインたるエルルゥと幼馴染、昔はただの素朴な少年だった、上述のハクオロの没ライバル等の惜しい設定や同情の余地ありな境遇から、ヤマユラを戦乱に導き、トゥスクルを殺したとはいえ彼を憎み切れないファンも多い。結局は固まったキャラクター設定に何を言っても変わらないが。
一つだけ彼が救われているのは、顔が父親似じゃなかったということだろうか。母親こと妾は美形だったのだろうか。