公式設定
出自・経歴など全てが謎に包まれたネコの執事。
ノヴァグラップル主催者や、その関係者たちの付き人・世話係を行っている。
主人に忠実であることはもちろん、どんなことでもそつなくこなせる執事の鏡である。
カードテキスト
ノーマルユニット 〈0〉 (ブースト) ノヴァグラップラー - ワービースト
パワー5000 / シールド10000 / ☆1
【自】【(R)】:[このユニットを退却させる] あなたのヴァンガードがアタックしたバトルのクローズステップ開始時、そのバトル中、アタックがヒットしていなかったら、コストを払ってよい。払ったら、あなたのグレード2以下の《ノヴァグラップラー》のヴァンガードを1枚選び、【スタンド】する。
Vシリーズ版
【自】【(R)】:あなたのヴァンガードがアタックし、ヒットしなかったバトル終了時、[ソウルブラスト1、このユニットを退却させる]ことで、あなたのユニットを1枚選び、そのターン中、パワー+3000し、そのユニットがグレード2以下のヴァンガードなら、スタンドする。
概要・性能
コミックスタイルvol.1で収録されたグレード0のノヴァグラップラー。
自分の退却と引き換えにヴァンガードをスタンドさせる能力を持つ。『カードファイト!!ヴァンガード』において、ヴァンガードのスタンドは非常に強力なのだが、誘発条件と要件が非常に厳しい。順調にライドできれば開始から5〜6ターン目でグレード3にライドできるため、このカードの能力が使えるのは序盤、2〜4ターン目のいずれかのターンのみ。その上序盤のアタックはガードされない事も多いため、運よくこのカードを4ターン目までに引けたとしても能力を使えることは少ない。
またコストとして自身の退却を要するので、起動してもカードアドバンテージは±0であり、手間も含めるとドライブチェックでトリガー効果が発動すればプラス、と言える程度。
お世辞にも第一線で活躍できるカードではなく、ネタ・ファンデッキにも入るかどうかと言えるくらい微妙なカードであった。…2013年までは。
時は流れ…
2014年、『カードファイト!!ヴァンガード』に新システム『双闘(レギオン)』が導入。
このシステムにより、ネコ執事は文字通りの化け猫と化した。
この『双闘』というシステムは、グレード3のヴァンガードが、シークメイト能力で指定されてるカードをヴァンガードサークルの左側に置く事により、2枚のユニットがヴァンガードサークルに置かれている(右がレギオンリーダー、左がレギオンメイト)特殊な状態になるのだが、この際、何らかの要因でどちらかがスタンド・レスト状態になった場合は。もう1枚もその状態に合わせられる。そして、大半のレギオンメイトはグレード2である。
そう、このユニットの能力でグレード2のレギオンメイトを指定すれば、グレード3のレギオンリーダーもスタンドし、双闘した状態による超パワーの攻撃がもう1度可能になる。フィールドに複数このユニットがいれば、2回目、3回目のスタンドも夢じゃないのだ。
グレード0のノーマルユニットを採用する事によるライド事故のリスク増加と言う欠点があるとはいえ、コストが自分の退却だけで済むその効率の良さはドラゴニック・ディセンダント(カウンターブラスト1+「抹消者」の名称が入っている手札3枚を捨てる)やドラゴニック・オーバーロード・ジ・エンド(カウンターブラスト2+ペルソナブラスト)より圧倒的に上であり、双闘デッキでは極めて強力な能力となる。
丁度その頃、ノヴァグラップラーの双闘ユニットが登場。特にアルティメットライザー・MFとアルティメットライザー・DFコンビのクリティカル(1回の攻撃で与えられるダメージ量、通常は1)増加能力との相性はすこぶる良く、相手はダメージゾーン4枚からこのユニットのアタックを常にガードせざるを得なくなるため、カードさえ揃えばあっという間に対処不能の状況へ陥らせられる。ダメージゾーンが3枚であってもノーガードにはクリティカルトリガーによる3ダメージを受けることでの敗北と、リアガードのスタンドによる追撃のリスクを負わせることができる。
当然、各地の大会では大規模小規模問わず、ネコ執事を3枚又はガン積み(4枚入れる事)したライザーデッキが大暴れ。ライザーデッキはこのユニットを引けば勝てるという状況だったため、さすがに問題となり、2014年8月18日のファイターズルール改定により、最大枚数が2枚に制限された。
その後は、超越(ストライド)環境の到来により高パワー化が標準となり、往年程の脅威は無いと判断され、2016年9月5日より制限の解除が決まった。
登場当初はネタカードだったカードが、新システム導入により第一線で戦えるカードに変わった端的な一例であった。