解説
『週刊少年マガジン』1965年16号から1967年11号まで連載されたちばてつやの漫画作品。
ちなみに「ハリス」とはアニメ化前提で企画を回していた事から取り入れられたスポンサー(製菓会社)の名前(ハリス→カネボウハリス。現・クラシエフーズ)である。
主人公はハリス学園に転校生としてやってきた、乱暴者の石田国松。様々な学校で乱暴者として鳴らした国松がハリス学園の学園長に、その運動神経と天衣無縫ぶりを見込まれて入学し、様々な運動部に助っ人として入部して、各部活を全国大会に連れていきつつ人望を集めてリーダーとして成長し、のちにはハリス学園本校の理事長と対立しつつも、その対立の中で理事長にすら見込まれて世界へと羽ばたいていく物語。
アニメ版は1966年5月5日から1967年8月31日までフジテレビ系列局で放送された(モノクロ)。製作はピープロダクション。
また、1971年に虫プロダクション制作のもと『国松さまのお通りだい』と題してリメイク版(カラー)が放送された。原題の「ハリスの旋風」が使えなかったのは、当時のカネボウハリスの後進であるカネボウ食品からスポンサードを降りられて使用許可が得られなかった(当時のカネボウはフーズ部門の再編の真っ只中だったため、旧社の商標をアピールする事にはメリットが無かった……どころか新商標の足を引っ張るデメリットしか無かった)ため。