紫電改のタカ
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しでんかいのたか
ちばてつやによる軍記漫画。
『週刊少年マガジン』に1963年7月から1965年1月まで連載された、ちばてつやの漫画作品。マイナー機体の紫電改が一気に市民権を得るきっかけとなった作品である。
当時の戦記ブームの影響で編集部に勧められて書き始めたが、作者のちば氏はあまりメカが得意ではなく、ドッグファイトよりもそれに命を懸ける人間ドラマの方が色濃く描かれた作品でもあり、戦争の理不尽さに対する作者の怒りや哀しみが伝わる後味の悪いラストなども独特の情緒を誘う。
後にちば氏は「この作品は失敗作だと思っている。話が地味で悲惨であり、主人公もくそまじめだから」と語っている…ものの、単行本の売り上げはちば氏の作品の中でもかなり高い部類に入り、現在でも講談社漫画文庫で購入可能。
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