概要
帝都高速度交通営団(営団地下鉄)時代は、地下鉄の「SUBWAY」のほかにSAFETY(安全)、SECURITY(保安)、SPEEDY(速さ)、SERVICE(サービス)の意味を含む「S」の字を図案化したものであった。
営団が民営化されると、ハートを模したメトロ(METRO・フランス語で地下鉄の意味)の「M」を図案化した「ハートM」が採用される。これには、東京の中心にあるという存在感やお客様の心に響くサービス、心のこもったサービスを提供し続けるという意志を表しており、活き活きとした元気なイメージで、東京メトログループの理念「東京を走らせる力」を表現しているとのこと。
ちなみにこのマークの開発は、アテネオリンピックのシンボルマーク開発も手掛けたイギリスのデザイン会社ウルフオリンズ社に依頼したものである。
コーポレートカラーは、シンボルマークの背景色でもある「ブライトブルー」。「東京メトロ」の背景色はセカンダリーカラーの「ダークブルー」で、ブライトブルーを常にメインとしながらも両色を並べて表示する。シンボルマークと愛称を知ってもらうため、基本的に2つのボックスと2つの色を常に並べて表示し、これをコミュニケーションマークと制定した。
しかし、制定から長年が経過しても鉄道マニアから「営団のSマークのほうがよかった」と言われ続ける不遇な側面を持つ。
熊本電気鉄道のロゴマーク
熊本電気鉄道では、東京メトロからの譲渡車(01系、03系)に、ハートMにできる限り似せたロゴマークを貼り付けている。また、メトポンが描かれたドアステッカーも残すなど、原型に近い形で走行している。