声 - 小林清志
「おいしそうなにおい・・・たべにいこ!」
概要
アニメオリジナルキャラクター。宇宙征服をたくらむ自称・地獄の糞坊主(1話より)。自ら造りだした小坊主ロボットのテンテンを従えて、UFOを根城に宇宙を飛び回っている。
宇宙征服を企むとは言っても毎日「宇宙を征服できますように」と、お経をあげるだけの神頼み。
タンポポ村から流れてきた美味しそうな香りに誘われて地球に降り立ち、たこやき屋のおばちゃんの屋台から盗み食いを試みるも、返り討ちにあう。結果的にたこやきマントマンを誕生させる事となり、たびたび地球に来ては騒動を巻き起こす。
自称とはいえ坊主を名乗るだけあって外見は白髪白髭の高齢者風キャラクター、しかし宇宙人なので実際の年齢は不明。初登場時はマントの下に高下駄を履いて身長を偽っていた、本人曰くシークレットげた。
人物像
宇宙征服という野望を持ちながらも手段は神頼み、地球に来るまではこれといった悪事や破壊活動は行っていない。老人のように見えて子供のようでもあり、低年齢層向けアニメ相応におかしい感性と思考パターン。悪事ひとつ行う為の理念が対象者の善意を前提としたものであったりといちいち回りくどく、かと思えば自ら造りだした小坊主ロボットのテンテンを我が子のように慈しむ善意も持ちあわせている。お金に困ったら求人情報誌でアルバイトを探し、たこやき屋のおばちゃんの屋台から盗み食いを目論む一方で自販機やコンビニでは普通に買い物もする、その場その場で常識人・非常識人のキャラクターを使い分ける描写が多い。生い立ちに関する情報は本編では語られないが、宇宙のあちこちに電話が繋がる知り合いが存在し、生まれてから一度も自分の誕生日を祝ってもらったことが無いなど、どことなく淋しさから宇宙征服を企むに至ったとおぼしき構図が垣間見える。宇宙魔女パトラと出会い、共に野望を忘れ家族のように暮らした時間を大切に思うあたり根っからの悪人ではなく何かしら不幸な生い立ちを経てこうなったと思われる。
能力
ゴモットモお経
お経を唱えつつ人や無機物の不満を煽り怪獣化させる通称ゴモットモ怪獣、いわゆる今週の怪人枠。かなり無茶な煽り(ゴミ箱に対していらない物じゃなくて大事な物も捨てさせろ等)でも基本成功する。鏡面に映した自身の姿に対しても有効。また「近所迷惑」など形のない現象であっても何らかの物質を形成してちゃんと怪獣になる。ゴモットモお経で怪獣化したものは〇〇ゴモットモーと呼ばれバオバオ大王の手足となって戦う。テンテンも怪獣化されている(パトラ厚化粧も含めると2度)。稀に戦闘能力の無いゴモットモ怪獣が出来上がる事もある。たこやきマントマン達の攻撃など一定ダメージを受けると爆発後、元に戻る。
お経ビーム
握った数珠をかざして複数の光弾を撃ちだす、拡散弾・速射弾など割と本気になった時に使用。宇宙征服をたくらむだけあって見合った火力は持ちあわせている模様。狙撃時は若干某ガンマンじみた言葉遣いになる。
ヌカミソ仮面
金色の派手なタキシードにシルクハット・アイマスクにマントといった怪盗のような姿に変身。この形態そのものに何がしか能力があるわけではなく、地球上で単独活動する為の変身。頭身はバオバオ大王の時より長身に、顔立ちも30代前後にまで若返る(若かりし頃のバオバオ大王という説も)。
意図的に変身する以外にも防衛本能でこの姿に変身することがある。物語中盤、子供の姿になったパトラを元の姿に戻すため、ひとり宇宙船に乗り探し回るも近隣惑星から近所迷惑だと家具を投げつけられた結果として宇宙船が大破。地球に不時着したが記憶喪失となり、記憶が戻るまでの間はヌカミソ仮面としてティッシュ配りなどのアルバイトで生活していた。たんぽぽ村でアルバイト中、たこやきレッドとテンテンに遭遇するが気付かず警戒されるのだが記憶喪失ゆえに相手が誰なのか思い出せなかった。
最終決戦形態?自らゴモットモ怪獣化
電気ショックにより良い子になったテンテンを自立させるべくバオバオ大王自らが湖面に映る自身に対しゴモットモお経を唱え怪獣化、たこやきマントマン達に捨て身の大勝負を仕掛ける。自らの意志でゴモットモ怪獣になっただけあり既存のゴモットモ怪獣を遥かに凌ぐ巨体と攻撃能力、フェイントや騙し討ちを駆使した頭脳プレーまでも含めた最強のゴモットモ怪獣。口から火炎放射、巨体による格闘、出ベソミサイルでマントマン達を苦しめた。あくまでも目的はテンテンを自立させる為なので今まで以上に卑劣な戦法、テンテンにまで襲いかかる狂暴さ(演技)を見せつける。たこやきマントマン達の新武器一斉攻撃を受け大爆発、巨大なクレーターを残し消滅した・・・ように見せかけてボロボロになりながらも木陰からテンテンを見送り涙するのだが、なんやかんやで次回以降も一緒に居たりする。一見して無駄な作戦のように見えたが、その後の宇宙魔女パトラとの出会いがテンテンの自立を促す事になる。
末路
宇宙魔女パトラと結託するも、温度差により今度こそ良い子になったテンテンが家出。たこやき屋のおばちゃんの一番弟子となり、縁日星復興のために独立。宇宙征服よりもパトラやテンテンと家族のように暮らしていた頃が恋しくなり、パトラと共に改心し縁日星のテンテンのたこやき屋で一緒に働く事となる。