法があり、罪があり、刑があり、俺がいる。
概要
ケイ州コハン城の法廷処刑人。
コハン城ではかつて執政だったシグフレイによって恐怖政治が敷かれており、身分問わず多くの人々が処刑されていた。彼バルマンテはもともと、その執行人だったのである。
数多くの人々から恨まれても仕方のない立場だが、彼自身の性格はあくまで実直で、私情を決して挟まない。死に行く者の言葉をたとえ敵であっても遮らず、遺品を決して私物化することはなく、それを誤ればただの人殺しになることを誰よりも理解している。
ところが、彼にとって運命を逆転させる転機が訪れた。シグフレイが政敵に捕えられたことで、彼はそのシグフレイを処刑することに。
しかし、シグフレイは意味深な言葉を言い残す。「七度蘇り正義を為す」——オカルトめいたことを信じない彼はそれを真に受けることをしなかったが、事態はそれを許さない。シグフレイが現れたという噂を耳にしたことで、事の真相を確かめるため、アーサー・ダールトンと共にシグフレイ処刑の旅に出ることになる。
蘇ったのなら、刑罰がなかったことになってしまう。法廷処刑人としての立場を全うする為に、シグフレイをあくまでも法によって処刑するまで、彼の旅は終わらない。