概要
年齢不詳、正体不明のイギリスの現代芸術家。
その容姿は誰も見た事がない謎に包まれた画家であることで有名。一応性別については男であることはわかっているものの、それ以外に公表された情報はない。
主に社会風刺的なストリートアートを手掛けることで有名。
だが、彼の芸術作品に対する評価は賛否両論が激しく、作品そのものは素晴らしいことは確かであるが、やっていること自体は『街中の適当な壁に落書きをする』と言う犯罪行為そのものであり、マイルドなテロリズムといえる。
混乱を引き起こす芸術家であり、現代のトリックスター。それがバンクシーである。
ウクライナで目撃された話によるとバンクシーは一人ではなく、四、五人の集団であるらしい...。
代表作は、『風船と少女』『花束を投げる男』
作風
スプレーアートによって街中の壁に絵を描くストリートアーティストであり、特に『ステンシル』と呼ばれる技法を使用する。
彼の描く絵は、反戦や反権力、反資本主義などの社会悪に斬り込んだ画風で知られており、
正体不明のまま社会の弱者の叫びを絵にしたような彼の作風から、一種のカウンターヒーローとしてカリスマ的な人気を博す一方で、バンクシーの作品によって莫大な経済効果が出ており、本来の作品のメッセージである『反資本主義・貧困』と言ったメッセージ性が薄れることから、彼が本当に社会悪と戦っているのかを疑問視する声もある。
このことは、バンクシー自身も作品の主題として取り上げており、自身が監督した映画でも『バンクシーは本当に弱者の味方であるのか?』というテーマを扱っている。
活動
活動自体は1990年から始めており、05年に美術館に侵入して自身の作品を置いて帰るというアクションを起こしたことで、一躍世間から脚光を浴びるようになる。
イギリスでオークションに出品された作品が落札された瞬間に、額縁に仕込んであったシュレッダーが作動し、作品が切断された。作品を販売するつもりがないバンクシー流の挑発である。
イスラエルで爆撃の後に残されたドアに描かれた作品が1億円にもなった。
2019年に日本で描かれた作品を小池百合子がツーショットで撮りTwitterに載せて話題になった一方、有名であれば落書きが許されるのかと問題にもなった。
一方でパレスチナで描いた絵がのちに裁判沙汰になっていると知った際には「持ち主に返してあげてほしい」と声明を出しており落書きを各地に行う奇行こそ見せるが根は常識のある人物のようだ。
関連タグ
科捜研の女:バンクシーを基にした覆面画家『実相寺梵』に関するストーリーが作られている。
必殺仕事人(2022):バンクシーの活動を元ネタにした「ばんくる」なる者達の絵が騒動の火種となった。