あらすじ
1968年の京都。日本人が通う府立東高校と朝鮮高校(朝高)は激しい対立関係にあり、各校のヤンキー同士は絶えず喧嘩を繰り返していた。
東高校の男子・松山康介は、先生の指示でサッカーの練習試合を申し込むことになり、友人の紀男としぶしぶ朝高を訪れる。そこで偶然見かけた女子生徒のキョンジャに一目惚れするが、キョンジャは朝高でもっとも恐ろしい番長・アンソンの妹だった。
康介はキョンジャと仲良くなりたい一心で韓国語を勉強し、キョンジャの演奏していた「イムジン河」をギターで弾けるよう練習するが、アンソンと東高生徒の対立は深まる一方だった――。
概要
「イムジン河」などを作詞した松山猛の著書『少年Mのイムジン河』を原案とし、日本人高校生と朝鮮高校の対立と恋を描いた青春映画。「パッチギ」とは「乗り越える」「頭突き」といった意味のある朝鮮語。
元ザ・フォーク・クルセダーズの加藤和彦が音楽監督として参加し、「イムジン河」「あの素晴しい愛をもう一度」を挿入歌として流している。
第79回『キネマ旬報』日本映画1位、第48回ブルーリボン賞作品賞、第29回日本アカデミー賞優秀作品賞など、数々の栄冠に輝き同年の日本映画賞を総なめにした。
2007年には5年後を描いた続編『パッチギ! LOVE&PEACE』が公開。ただしキャストは一新されている。
2009年には山本裕典主演で舞台化された。
キャスト
松山康介 - 塩谷瞬
リ・アンソン - 高岡蒼佑
リ・キョンジャ - 沢尻エリカ
坂崎 - オダギリジョー
桃子 - 楊原京子
チョン・ガンジャ - 真木よう子
チェドキ - 尾上寛之
モトキ・バンホー - 波岡一喜
吉田紀男 - 小出恵介
大西 - ケンドーコバヤシ
大阪ホープ会のリーダー - 坂口拓
布川先生 - 光石研
スタッフ
監督 - 井筒和幸
脚本 - 井筒和幸 / 羽原大介
製作総指揮 - 李鳳宇
音楽 - 加藤和彦
撮影 - 山本英夫
編集 - 冨田伸子
製作会社 - シネカノン / ハピネット・ピクチャーズ / 衛星劇場 / メモリーテック / S・D・P
配給 - シネカノン