あらすじ
パンタジア新人戦(第3巻~第5巻)
「新作パン勝負」でサンピエールと引き分けた事で、パンタジア南東京支店には、パンの評判を聞きつけた客が集まり賑わいを見せていた。そんなある日、東和馬と河内恭介のもとに、各地のパンタジアの新人を集めて開催される「パンタジア新人戦」の報せが届く。東も河内も新人戦の難しい課題を乗り越え、それぞれ特訓してパン職人としての戦いに臨む。また梓川月乃の新人戦に賭ける思いを知った東と河内は、戦いへの意気込みを新たにする。開始された新人戦で東達は強敵や試験の難題に挑み、勝ち進んでいく。そして東は3回戦で、店長をクビになって新人として一からやり直し始めた模糊山剛と再戦を果たす。隙を見せない模糊山は、全盛期の力を発揮して東に挑み互角の勝負を繰り広げるも、彼の才能を目の当たりにしおとなしく負けを認めて去っていく。一方、東の活躍に奮起して勝負に挑む河内であったが、月乃を敵視する梓川雪乃(実は月乃の腹違いの姉)の罠にはまり、冠茂に無残な敗北を喫してしまう。
終結・パンタジア新人戦(第5巻~第7巻)
河内の敗北に意気消沈する東だったが、河内からの激励によって奮い立つ。そして東は、因縁の諏訪原戒との戦いを、切り札として用意していた通常の数倍の遠赤外線を発する「ペターライトの板」を使って切り抜ける。東の作った「死ぬほど美味いパン」で審査員である黒柳亮、デーブ橋口両名が一時的に死亡するという異常事態に場内が騒然とするものの、蘇った黒柳が東の勝利を宣言する事で、東は決勝戦へと歩を進める。しかし、東の切り札である「ペターライトの板」は雪乃によって盗まれ、壊されてしまう。決勝戦は「ペターライトの板」抜きで冠と戦う事となった東だが、それを前向きにとらえ「パン生地を洗う」という奇抜な方法で「モチモチとしたパン」を作り、勝負に臨む。常識を覆すほどの東の情熱は審査員にも伝わり、東は周囲の心を動かし優勝を手にした。一方、敗北した河内も諏訪原と3位決定戦を繰り広げる。松代健のアドバイスで常識の殻を打ち破った河内は諏訪原と引き分けとなり、同列3位の栄光を手にした。こうしてすべての戦いが終わり、一同は表彰式を迎える事になったが、そこで冠が驚くべき提案をする。