黒柳亮
くろやなぎりょう
貴様のパンは-10どころか-20に値する!!! 帰れカス!!
ハーバード大学出身の秀才科学者で19歳で卒業。
職人としての腕もあり、留学中や帰国後もパン作りの公式戦ではパンタジア新人戦まで100連勝を誇っていた。
だが、パンタジア入社後、松代との勝負に敗れて挫折。後に松代に弟子入りするが、弟子入り初日にして松代のパンの分量を0.1g単位で、発酵時間・焼き時間を秒単位で見抜いてしまった。
松代は黒柳をパン職人ではなくプロの味覚審査員になることを勧め、黒柳自身も職人兼科学者より審査員兼科学者の方が向いているのではないかと考え、合格者10人に1人と言われる程取得が難しい味覚審査員の資格の取得に踏み切り、パン職人対決の審判を務める。
パンタジアが乗っ取られた後は、
サンピエールのオーナー・霧崎雄一の勧めでパンタジアを退職し、フリーの味覚評論家に転じ、「焼きたて!! 25」(アニメ版では「焼きたて!! 9」)の司会兼審査員を務める。
自らが評価するに値しないと感じたパンはゴミの様に扱ったり、気に入らない人物に対してはまさに悪魔のように冷酷になる。
「カス」や「クズ」などと平気で言い切るなど、パンに関係する事柄に関しては一切の容赦も妥協もしない。逆に、これこそはと認めたものは素直に賞賛し褒め称えるなど見る目は確かであり、その評価はあくまでも公明正大。
人に対して極めて厳しく、本店採用試験ではデブ・不細工・汗臭いなど清潔感が欠如しているという理由で採用希望者を失格にしたことがある。
現在22歳と若いのだが、老人以上に豊富な知識と説教臭い所やグチる事が多い等から年齢以上の年増に見られることが多い。
しかし、それを言われると本人が悪いにもかかわらず異常なまでに怒り、試験中であれど対象者のスコアを問答無用で減点する。
この漫画における特色にして真骨頂。
今まで培った経験と知識、そして感受性の高さが相互作用した結果、
彼は常人では不可能なリアクションを取る。
選手や周囲の人間、さらには観客からは理解不能の狂人を見る目で怯えられる。
最初はマイルドだったのが、物語が進むにつれてリアクションが進化している。
心象風景のイメージ映像やアクロバティックな動きのリアクションなど序の口であり、
肉体変形、地形創造、現実改変、動物化、肉体が粉々に砕けて生きてる、
終いには物語や歴史の改竄、美味さのあまり絶命するといった奇行と呼ぶのもおこがましいレベルにまで成長した。
このように、ジャッジの際のリアクションに命を簡単に投げ捨てようとし、更には人間を辞めることすら厭わなくなった。
完全に情熱を入れ込む方向を完全に間違えており、彼がどんなリアクションをするのかが、本作の見所の一つである。
うまいパンを食べたいがために命を懸けるという常人離れした思考を持つという、ある意味究極の独善家で、松代からは「パンの亡者」とまで評された。
モナコカップの際は、その役割をピエロ・ボルネーゼに奪われ、欲求不満気味だった。
原作漫画においての黒柳
富士の樹海で東達の突破口を開くためヒューパンを食べ、自らもヒューパンと化すが、食への飽くなき欲求からそのままヒューパン達を食らい続けた。
魔王が消滅した後も、ヒューパンの体が都合がいいという理由で人間に戻らなかった。
その後は全世界の美味い物を探す旅に出て、世界各地でリアクションをとり続けている。