木下陰人
きのしたかげと
CV:佐藤せつじ
「パンタジア」南東京支店勤務。
パンタジア主催のパン教室に来ていたところを梓川月乃にスカウト(ほぼ誘惑)され惚れ込み、南東京支店に入店している。
和馬達がいない間の南東京支店を陰で支える苦労人なのだが、報われる事は殆ど無い。
南東京支店休業後は正論ながらも空気を読まない発言が目立った(大抵無視されるかお仕置きを受ける)。松代健曰く、アルコールの臭いを嗅いだだけで酔う程酒に弱い。
実は日本最大のサーカス・木下隊サーカスの御曹司で、それゆえ他人のパンのコピーをすることが得意(冠茂が新人戦で作ったパンである『パンオアルグ』のコピーですら95%のコピーをやってのける)。さらに分身の術まで身につけており、何人にも分身し、仕込み・陳列・応対・会計という南東京支店の全ての業務を1人だけでやってのけていることができると、ピエロ並の脅威を見せ付けた。
ただオリジナルのパンを作ることに関しては全くダメな為、職人としては殆ど注目はされず影が薄い。おまけに生理的な嫌悪感を人に与えるタイプである故に、店の前に実演販売をしても逆に客がサンピエールに流れるという始末になっている(霧崎曰く「彼が作ったパンを食べたくないのだろうな」)。
店員としては、一人で切り盛りが出来るという極めて有能な人物であるにもかかわらず、その影の薄さや理不尽な嫌われっぷりは、敵である霧崎雄一どころか冷酷非道な梓川雪乃にすらも憐れまれた程であるのだから、相当なまでに報われない人物なのだろう。
月乃が社長に就任した際は、一人だけ南東京支店に取り残され、完全に一人で支店の切り盛りをする破目に。
3年後には南東京支店店長へと大抜擢され、やはり店員は彼一人であるが、パン職人そのものをやめさせられてしまった河内恭介に比べれば、まだマシな扱いとも取れなくも無い。