ヒックとドラゴンより登場
- ナイト・フューリー(Night Fury)
その姿を見て生きて帰った者はおらず、ドラゴンマニュアルで唯一「戦うな」と書かれたドラゴン。「稲妻と死神の間に生まれた子ども」「もし出くわしたら、姿を隠してひたすら祈るのみ」とだけあり、姿や体長、飛行スピードなどほとんどが不明。バーク島のバイキングにとっては最大の脅威のひとつ。
漆黒の鱗に全身を覆われ、金色の眼をもつ。耳のような板状の角の動きで感情を読み取れる。知られているドラゴンの中では最も知能が高い。飛びぬけた飛行能力を備え、大きな翼で垂直に飛び立つこともできる。バイキングたちへの警告は、急降下で発生する甲高い風切り音のみ。標的を吹き飛ばす青白い炎は半固形のアセチレンと酸素の塊で、命中率は百発百中。新鮮な魚を好んで食べ、海蛇は顔を背けるほど嫌い。
バーク島の襲撃では決して姿を見せず、獲物も狙わない。ヒックと出会った個体は、歯を出し入れできることから、ヒックに「トゥース(原作ではToothless=歯無し)」と名づけられ、徐々に心を通わせていく。実はナイト・フューリーはトゥースが最後の生き残り。
- デッドリー・デンジャー(Deadly Nadder)
青い鱗と黄色い棘をもつ、鳥のようなドラゴン。見た目の美しさゆえにうぬぼれ屋だが、短気なうえに凶暴。頑丈な頭で武器をはね飛ばし、尻尾を覆う無数の棘を撃ち出すことができる。マグネシウム100パーセントの炎は一直線に吐き出され、鉄を一瞬で溶かすほど高温。
- グロンクル(Gronckle)
小さな翼に全身が瘤だらけの肥満型ドラゴン。防御力に優れる。後ろ向きに飛んだり空中で止まったりと飛行能力は低くない。岩石を噛み砕き、体内で酸素と混ぜ合わせて火炎弾を撃ち出すが、連続して撃てるのは6発まで。目が悪く、獲物と間違えて関係ない物をさらっていくこともある。非常にのんびりした性質。飛びながら居眠りすると、海に落ちるか山にぶつかるまで目覚めない。
- ダブル・ジップ(Hideous Zippleback)
ひとつの胴体に頭と尾を二つずつもつドラゴン。長い二本の首がジッパーのようにつながるのでこの名がついた。それぞれの頭に意思があり、意見が食い違うこともある。一方の頭が爆発性のガスを吐き出し、もう一方がそこに火花を散らして吹き飛ばすという独特の攻撃を使う。ドラゴンは頭を濡らせば炎を吐けなくなるだけに、戦うにはどちらの頭か見分ける必要がある。
- モンスター・ナイトメア(Monstrous Nightmare)
赤と黒の模様に鋭い棘、蛇のような首と尾が特徴の、好戦的で残忍なドラゴン。ゼリー状の燃え盛るガソリンを吐くため、地形に沿って流れる炎には注意が必要。また炎の特性を活かし、全身を炎で包み込んで攻撃してくる。バーク島を襲うドラゴンの中でもくせ者で、倒せるのは最強のバイキングのみ。
- テリブル・テラー(Terrible Terror)
チワワほどの大きさの、最も小さいドラゴン。群れを成すが喧嘩ばかりしている。餌を取ることも満足にできないのは、ほかのドラゴンに取られるため。
- レッド・デス(Red Death)
1作目におけるラスボス。
他のドラゴンを大きく上回る、山のような巨体の超大型ドラゴン。6つの眼を持ち死角は無く、強烈な火炎を吐く。ドラゴン達が食料を奪っていったのはこのドラゴンに献上するのが主目的で、貢ぎ物に問題があるとドラゴンをも喰らってしまう。その圧倒的な恐怖で他のドラゴン達を実質的に支配していた。
ヒックとドラゴン2より登場
- ワイルダービースト (Bewilderbeast)
レッド・デスよりさらに巨大なドラゴン。冷気を吐き、一瞬で大量の氷を作れる。また、他のドラゴンを「意思の力」によって支配できる。
白い個体と黒い個体が確認されており、白い個体は人間に傷つけられたドラゴンのために氷で巣をつくった。黒い個体はドラゴの軍団のリーダーで、艦隊を引っ張っていた。
- クラウド・ジャンパー (Cloudjumper)
平らな顔、長い角を持つドラゴン。翼を上下2枚に分割でき、機動力が高い。