フライス盤は工作機械の一種で、回転工具を使用するための回転軸を持ち、この工具軸と加工対象物の相対位置を、高さと、水平(前後と左右の2軸)の3軸方向で動かせるようにした機械である。工具としてフライスやエンドミルを使用して材料の側面を削り取ったり溝を掘ったり、ドリルを使用して材料に穴を開けたりすることができ、用途は広い。旋盤と並んで部品製造で使用される基本的な工作機械の1つである。
工具軸と加工対象物の相対位置を移動させる方法は、加工対象物を載せたテーブルを動かすものや、工具軸の方を動かすもの、水平軸はテーブルを動かすが垂直軸は加工軸を動かすものなどまさまざまな方式があり、それぞれ長所・短所がある。
工具軸の回転数や移動軸の制御方法は手動のものから数値制御(NCフライス盤)のものまである。基本的に工具交換は手動で行う必要があるが、NCフライス盤の中には工具マガジンや自動工具交換装置 (ATC) を備えたものもある。ATC付きのNC旋盤はマシニングセンターと呼ばれ、長時間無人運転が可能なことから特に量産加工の現場では核心的に重要な機械となっている。
pixivにおいてはフライス盤そのものを描いたイラストの他にフライス盤で描いたイラストも投稿されている。