概要
「ブラスト・ランナー」とは
ブラスト・ランナーとは、ボーダーブレイクに登場する二足歩行型ロボの正式名称である。
頭部、腕部、胴体、脚部の4つのパーツで構成され、それぞれを組み替えることで、
高い汎用性を発揮する。背面と腕部には様々な武器、装備を搭載することができ、
この装備によって、機体の主な運用法などが決まる。
基本的に「ブラスト」と略称され、正式名称が呼ばれることは無い。
ニュードを動力とするので耐性を持つボーダーでないと乗れない。
もともとは「ブラスト・ウォーカー」という作業用二足歩行ロボットだった。
それに「ニュード・ドライブ」と言われるニュードをエネルギー源とする高出力機関を搭載し、高速移動用の大型のブースターや共通規格の武装ラック等を搭載させ、「兵器」としての
汎用性と機動力を持たせたのが「ブラスト・ランナー」である。
各企業間で企画が共通しているため、企業の垣根を超えたパーツや装備を組むことも可能。ブラスト用の武器を製造していた会社がブラスト・ランナーを開発し、市場に参入してきた例もある。
主に「マグメル」と呼ばれる傭兵管理組織に所属する専門のパイロット「ボーダー」によって操作され、現在の戦場の主役はこれという形になっている。
また、これらブラストを運用するための輸送手段等も確立されており、ゲームでは出撃時に航空機から射出されたり投下されたりする様が見れる。それ以外にも、ブラストが乗り込んで操作することができる専用のガンターレットや大型浮遊戦車「ワフトローダー」、高速でブラストを射出するカタパルトやジャンプ台等、専用の設備も多数存在する。
機体構造
上記の通り高出力機関のニュードドライブを動力源とする人型ロボット(一部モデルにはホバー脚部を採用するものもある)で、動力機関の小型化で機体各所へ動力源を分散させたことで2m程度の胴体に大人1人が入れるの省スペース設計となった。その一方で人体に有害なニュードを動力源として採用していることから、搭乗者は実質的にニュード耐性保持者である「ボーダー」に限られる。
装甲材質はチタンなどの金属にニュードを結合させた「NCメタル」と呼ばれる合金を採用。純金属に比べ耐久性は劣るものの、逆に壊れやすくすることで中枢部分へのダメージを最小限に抑える働きがあり、ニュード粒子を損傷部位に噴霧することでニュードの持つ増殖作用によって該当箇所を修復させることが可能になる。(リペアユニットなどの回復プロセスはこれに依るもの。)
基本的に地上での運用を想定した設計になっており、ブースターは機体腰部(ホバー型は脚部底部と後部)に装備されており、推進機関は脚部に集約されている。
ものによっては接地部分に機動用のローラーがついたものもある。
ブースターを用いた跳躍と、一時的なホバリングは可能だが、飛行することはできない。
ホバー型の脚部も例に漏れず、上昇こそ可能だが高度はそれほど高くなく、滞空能力も2足歩行型より少し上程度。
その為、高所に移動する際は前述のカタパルトやジャンプ台を使用しなければならない。
反面、可動式のブースターのおかげで地上での機動力は戦車を始めとした車両の比ではないくらいの速度で前後左右に高速移動することが可能となっている。
重量と装甲の傾向によって重量型、標準型、軽量型の3種類に分類される。
もちろん、あくまで目安なのでこれを無視したパーツの組み合わせも可能。
全身のパーツを同じブランドで統一することで、そのブランドに応じた特殊な機体強化ボーナス、
セットボーナスを得ることが出来る。
各パーツごとに機体性能を決めるパラメーターが存在している。
共通でパーツの重量と装甲、チップ容量(後述)が存在し、それ以外は部位固有のパラメーターが存在する。
頭部
索敵やロックオン、N-DEF(後述)の回復等に関わってくる。センサー系のパラメーターが主。
胴部
機体のブースト容量やSPゲージの供給能力、N-DEFの容量やエリア移動時間に関わってくる。
ゲージ管理能力のパラメーターが主。
腕部
射撃時の反動制御をはじめとして、リロード速度、武器切り替え速度、予備弾数に関わってくる。
火器管制系のパラメーターが主。
脚部
歩行(通常移動)速度、重量耐性、ブースト移動速度、加速性能等に関わってくる。
機動力系のパラメーターが主。
また、地上(水上)を浮遊して移動できるホバー型の脚部も存在する。通常の歩行型と異なり、独特の挙動で機動を行う。
これらのパーツに加えて、各兵装ごとに4種類の武器を搭載することでブラストは兵器として運用される。兵装ごとの武器とパーツ分の重量が脚部の重量耐性を上回っていると、機動力低下のペナルティを受ける。
防御力は部位ごとに適用される。(弾丸が胴部に当たれば胴部の防御力が適用される)
爆発属性の攻撃と近接属性の攻撃は全パーツの防御力の平均で計算される。
また、頭部に爆発と近接以外の攻撃が命中すると、CS(クリティカルショット)判定となり、ダメージが増加する。
作中では現在F3ブラストと呼ばれる第三世代型ブラスト(稼動当初が第一世代、チップシステム実装が第二世代)が使われている。
なお、PS4版ではホバー型が廃止され、ホバー型の脚部だったブランドは歩行型の脚部に差し替えられている。
イクシード
通称「チップ」と呼ばれるもの。
ブラストをソフトウェア面で強化するために第二世代型から実装されたシステム。
機体パーツのチップ容量の合計がその機体のチップ容量になっており、この容量の許す限り、様々な効果をもたらすチップを装備することができる。
アクション系
それまで標準で搭載されていたしゃがみアクションの代わりに、タックルやキック等を行えるようになるチップ。同じコマンドのものは重複して装備できないが、ダッシュやジャンプのコマンドを駆使することで様々なアクションが可能。
機体強化系
主にブラストの性能を底上げする事が出来るチップ。ブースト速度等のパラメーターの強化のほか、爆発範囲拡大や近接攻撃の隙の軽減等、パーツのパラメーターでは強化できないステータスも強化できる。
特殊機能系
ブラストに様々な特殊能力を付与するチップ。ダウン時に自動で受け身を取るものや、武器切り替え時に自動でリロードしてくれるもの、大破or行動不能時に自分を倒した敵を索敵状態にする、自分が仕掛けた設置物を回収する等、機体強化系と違った強化能力を得ることが出来る。
ニュードディフレクター
通称「N-DEF」と呼ばれるもの。第三世代型(第二世代以前のモデルにも追加搭載されている)から実装された、ブラストの装甲表面にニュードの薄い皮膜を展開する機構。いわゆるバリアのようなもので、「第二の耐久ゲージ」とも言うべきもの。通常の耐久ゲージの横に黄色い体力ゲージで小さく表示され、一定のダメージを肩代わりしてくれる。ゲージが全てなくなると直接体力にダメージを受けるようになり、減った分のゲージは自軍のプラントやベースの近くにいると自動で回復する。完全になくなっている場合はN-DEFゲージが全回復すると自動で再展開される。また、近接属性の攻撃はこのN-DEFを無視して直接耐久にダメージを与えるという特性がある。
活動能力
山岳や渓谷を始め、市街地や遺跡跡地、火山地帯や海岸など、活動可能領域は非常に広い。
サイズも人型ロボットとしては比較的小型なため、小回りもききやすく様々な場所を走破できる。
武装の多くも腕部マニピュレーターを使用する作りになっており、時にはサテライトバンカー(衛星砲誘導ビーコン)や要請兵器(遠隔転送される大型の兵器)の運搬や設置などもこなすことができる。
武装の多くが胴体背面部の武装ラックに集約しており、(小型爆弾や小型火器などは腕部に搭載)そこから武装ラックを前方へ可動させたあと、手を使って武器を取り出して使用する。
背面にマウントされる都合上、狙撃銃やスピア等の一部の武器は折り畳まれたり伸縮したりといったギミックでコンパクトに収まるようになっている。
反面、刺激に過剰反応するニュードを装甲部材としても使用しているためか、マグマや水などに弱く、ゲームでは水没の度合いでスリップダメージを負うと同時に機動力が低下する。
また機体の出自や動力源の問題(基本的に人体に有害なニュードを動力源としているため)や、逃亡防止のために、設定された戦域外に出ようとすると警告がなされ、そのまま長時間外に出ようとすると自爆する。
通常は過剰なダメージを負うと行動不能になり、そのまま一定時間が過ぎると爆発、再出撃となるが、専用の装備(ゲームではリペア系装備等)で損傷を一定以上回復することで再始動が可能、そのまま戦線に復帰できる。
しかし一度に多大なダメージを負うと大破となり、爆発して再始動はできなくなる。
大破、行動不能どちらも、自機(敵機)が爆発する瞬間に自軍(敵軍)コアに対して少量のダメージが入る。均衡した戦いではこれが勝敗の決定打になりうることも。
また、「エイジェン」と呼ばれる謎の武装組織は専用に改造された特殊なブラストを使用する(PS4版でも同様にエイジェンと同等の組織である「セオレム」も使用する)。
主な機体
※PS4版限定
標準型
輝星※
アスター※
重量型
ライノス※
ヴァラー※
軽量型
ソリトン※
pixivでは
タグとしてはボーダーブレイクのほうが普及しているため、つけられることはあまり多くない。
主にカッコイイブラスト・ランナーを描いたものが多い。場合によってはパイロットと共に描かれていることもある。カラーもゲームでは部位ごとに好きに変えられるため、ボーダーは自分の思い思いのブラストを描いている。
関連タグ
表記ゆれ ブラストランナー
機体サイズや設定が近いロボット→ナイトメアフレーム