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ブラッド・フォウ・フィールド

ぶらっどふぉうふぃーるど

ブラッド・フォウ・フィールドとは、小説『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』の登場人物である。
目次 [非表示]

声:立花慎之介(アニメ)、酒井広大(ドラマCD)


概要

辺境伯の家系であるフィールド家の出身でステファニー・フォウ・オフリーの元婚約者。


本来は転生者リオンの前世がプレイしていた乙女ゲーの第1作主人公オリヴィアの攻略対象の1人。

だが、リオンと同じ転生者であるマリエによるプレイ内容を元にした介入の結果、ユリウスをはじめとした他の4人と共に彼女に夢中になってしまい、それが原因で物語全体に大きな狂いが生じてしまう事になる。


人物

魔法の才能に優れ、剣技の双方を扱う魔法剣士としての戦闘スタイルを駆使し、自己顕示欲が強く自信に溢れた振る舞いを崩さないが、剣技に関しては二流以下であるがゆえ実際の実力は中途半端で、自分と現実が見えていない事にも気付いていないナルシストである。このためリオンからは当初、「やたらと前に出たがるが打たれ弱い。」と評されていた。

しかし後述する元婚約者のステファニーが関わっていた空賊イベントで自分の未熟さを痛感する事になり、苦手な剣技面に関しても必死に鍛錬する様になった結果、リオンから少し見直される。


経歴

物語開始前

自身の通う学園にて、経歴は不明なもののマリエに興味を抱き、ユリウス、ジルクグレッグクリスと同じく恋心を抱くようになる。


しかし、マリエの行動と立場は本来ならリビアが担うはずであった物で、邪な目的の為に近付いて来たマリエの不誠実な本性など知る由も無く、「イケメンの金づるの1人」としてユリウス達同様利用されていく事になる。


本編

公子時代

他の4人と共にすっかりマリエに夢中になっており、ユリウスに蔑ろにされ続けたアンジェがパーティー会場にて半ば自暴自棄に陥りマリエに決闘を申し込む事態が発生。ここでブラッドはユリウス同様、マリエの代理人の1人として立候補し味方に付いて、アンジェが周囲に悪女扱いされ、孤立に追い込まれてしまう事態へと発展させている。

だが、余りにも悲惨で本来のゲーム展開から大きく外れてしまった状況を見るに見かねたリオンが介入してくる形で決闘を挑まれる事になり、各試合は1対1とはいえ、五人掛かりのアンフェアな決闘を行う事になる


1番手の代理人として参加し、紫の鎧でリオンと対戦する。切り札の魔法で強化した4本のスピアを使おうとするがWEB・書籍版では攻撃する前に一撃で戦闘不能になり嬲られ半泣きで負けを認めることとなった。なお漫画・アニメ版ではスピアも使うことも無くアロガンツに鎧の頭部をスコップで殴られ気絶し敗北した。 


決闘後、ステファニーとの婚約は正式に解消されたが、同時に決闘において他の4人共々醜態を晒した結果、実家に見限られ(しかも実家からの資金援助も断ち切られた上で)廃嫡の身となった。

が、実質的ニートとなり人生の瀬戸際に立たされた状況でセレブ生活の野望を瓦解に追い込まれて絶望的になっているマリエの本心など知る由なぞ無く、「これでマリエと真剣に向き合える」と、決闘の約束も反故にする気満々で他の4人共々能天気な考え方をするのであった…。

とはいえ、元婚約者のステファニーの実家であるオフリー家は裏で空賊と組んでいた悪徳貴族で、決闘騒ぎの後に起きた事件(後述)でリオンによって犯罪が暴かれ失脚している。オフリー家はそもそも商家が乗っ取った家であり、ステファニーとの婚約もオフリー家に貴族の血を入れるためのものであることは理解していた。ステファニーが元々評判の悪い女性でお互いに情も持っていなかったため、五馬鹿の中では唯一婚約破棄が幸いする形となった。


廃嫡後

決闘からしばらくして、やはり誓いを反故にする形でマリエの元に居続け、夏季休暇中は冒険者としてダンジョンに挑みながら日銭を稼ぐ日々を送っている(先述した通り実家からの資金援助が断ち切られているため)が、他の4人同様不満はないらしく自由を楽しんでいる模様。

…貧乏生活まっしぐらのマリエを除いてであるが。


その後、元婚約者ステファニーが関わる空賊退治イベントにてリオンが圧倒的なパワーで空賊を次々撃ち落としていくのを見て自分の無力さを自覚したことやグレッグとの2人がかりでも空賊のボスに敵わず倒されたにも拘らず、リオンに手柄を譲られたことで「リオンを負かしたいのではなく、男として勝ちたい」と改めて決意した上でミレーヌ王妃に真実を伝える等リオンに敬意を払うようになり、その事が成長する切っ掛けとなった。


王家の船の絆採点は男性98点。女性9点。男性の点数は他の4人に比べて高いものの女性点数は他の4人よりは低く、見事にすれ違う結果となった…つまり学園生活1年目時点のマリエにとっては一番アカン攻略男子だった模様。


なお先述した通り彼が苦手分野を克服した上でリオンに再挑戦しようと努力している姿を見て、リオンも「(得意分野での勝負に拘るクリスに比べて)自分の苦手分野で勝負を挑んだブラッドの方が根性がある」と断ずるなど五馬鹿の中では最初に美点を評価するようになった結果、リオンからの信頼度は五馬鹿の中で一番高いらしくリオンが前線に出て船にいない際は船長代理兼臨時指揮官になる。

カッコいいことにこだわることは変わりないが、かなり的確な指示を出すまでに成長している。


共和国でお金を稼ぐ事になった際は、兎や鳩を相棒としたマジシャンに挑戦し、それなりの人気を集めた。尤も肝心の手品の腕が悪く、失敗する姿が滑稽で観客を笑わせたためというお笑い芸人扱いだったが。

なお、ここでは手品の相棒になった兎と鳩を可愛がる動物好きの一面も見せている。


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