概要
グルメ界の七つの文明の一つで、エリア6の超巨大貝「ジャイアントシェル」の中に存在する。
手練れの料理人が数多くいる深海の巨大都市で、その繁栄ぶりはグルメ時代最盛期の人間界に負けないほどだという。
調理の様子も独特で、ある者は六本の腕それぞれに鍋を持ち、別々の料理を作って遠くの客の皿に的確に投げ飛ばしたり、10mほど長いフライパンを使い手前から奥まで違う火加減で焼いたりなど。
料理店のランクは貝の数で決められており、人間界の星と同じく十貝まで存在している。
環境に至っても人間界とほぼ同じであり、人工は5億人もいるがここまで文明が栄えたのは良くも悪くも食霊のお陰とジジの談。
夜はその食霊が出没するため、魔除け食材のウニラを持ってないと外を出歩けない。
国王のドン・スライムは来たるネオとの再戦に備え、蘇生させた一龍にアカシアのフルコースの複製品を食べさせて完全復活を目論んでおり、フルコースを調理するために閻魔大王イカと協力し、昔から魂の取引きを行っている。
その取引きによって心身ともに傷や障害を持つ者はまともに教育や医療を受けさせてもらえず、精神に異常が見られる者のみが魂を入れ替えられ、料理人として活躍できるが、肉体に異常がある者は軽度であれば労働に回されるが、そうでないなら生きたままフルコースの肥料にされてしまう。
住民
- チャコ
スラム街に住む少年。立派な料理人になるという夢を持ち、十貝五人衆のサインを大切にしている。
嗅覚と味覚が弱いため生け贄にされそうになるが、母親の頼みを聞いた小松によって救われる。
- チャコの祖父
チャコの母の父親。記憶を失い、スラム街で無気力な生活を送っていたが小松との出会いで希望を取り戻す。
- チャコの母
料理は上手いが、目が見えないため犠牲となったが料理の腕を認められ、新たな肉体で蘇生を認められた。
- マリ
七ツ貝料理人。裏の世界と食霊についてを説明し、小松達と五人衆の料理対決を言い渡す。
ブルーグリルの料理人の中でも最高ランクの五人…だが後述のメイルの方が立場が上だったりする。
詳しくは当該項目にて。
- スピリチュアルテイスター
通称ST10と呼ばれる10人の味鑑定士。現世の味だけでなく霊食の味にも精通し、料理対決の審判員を勤めるが性格はバラバラ。
読者投稿キャラで、ブルーグリルの国王。完全復活するためにアカシアのフルコースを再生させようとしている。
詳しくは当該項目にて。
- メイル
ブルーグリル総料理長。イカ人間の姿をした女性で、閻魔大王イカの娘。
読者のアイデアが元となっている。
- 閻魔大王イカ
魂の世界を管理する食霊兼再生屋。メイルの父親であり、ドン・スライムの復活のため彼と協力してアカシアのフルコースを複製している。
こちらも読者投稿キャラ。
- シルク
十貝五人衆のアサルディーの恋人。彼が新しい体になるのを雪の教会で待ち続けていたが教会の中で死亡していた。
スポット
- 港町
ブルーグリルの入口。南西の砂浜より入港する。華やかな裏でスラム街が存在している。
- グリルスタジアム
ブルーグリルの中心部に存在するスタジアム。巨大な鍋型のリングの下では食霊の怨念による炎が燃え盛っており、落ちれば一気に精気を吸い取られる。
- グリルトレイン
通称黄泉への列車と呼ばれる水上列車。片道切符。
- シェルマウンテン
最北端の山。アカシアのフルコースの複製品を調理する常しえの厨房や食霊の門がそびえ建つ魂の丘が存在する。
地下深くではドン・スライムが密かに一龍の肉体を複製していた。
- 魂の世界
食霊の門から入れる空間で、死者の魂や食霊たちを閻魔大王イカが管理している。
時間の流れがほぼ止まってるほどに遅く、アナザを調理する食霊たちの厨房が存在するが食欲しか入れない。
鯨王ムーンの体内と繋がっており、彼が食べた食材は霊食となって吐出され、食欲達はそれを食している。
- 雪の教会
前述の通り、シルクが恋人アサルディーの帰りを待っていた。
余談
作者の次回作、BUILDKINGには同じく巨大な貝「プラネットシェル」の殻の中に築かれたディープランドという王国が存在する事が言及されている。