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BUILDKING

びるどきんぐ

BUILD KINGとは、週刊少年ジャンプにて2020年50号から2021年19号まで連載していた漫画。
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概要

週刊少年ジャンプにて2020年11月16日より連載開始された少年漫画。

作者は『世紀末リーダー伝たけし!』や『トリコ』で知られる島袋光年

読み切り版と連載版の二つがあるが、同様に読み切り掲載を経て連載になったトリコとは違い、両バージョンで主人公が違う。


あらすじ

読み切り版と連載版との繋がりが不明なため、大まかなあらすじだけ記載。


世の中には、地獄のような環境にも耐えられる誰が作ったのかもわからない建築がある。

それを人々は、『ビルドキング』と呼んだ。


評価

一言で言えば、『住居版トリコ』。

前作のトリコが『食』をテーマに、美味い食材を探しに行くというわかりやすい冒険バトル漫画であり、読み切り版とも大きく変更点が存在しなかったのに対して、読み切り版から主人公が大きく変更されたことに加え、『家を建てる』という住居をテーマにしている点が変則的。

また、作者特有のスターシステムも健在で過去のキャラがモブとしてカメオ出演している回も存在するほか、前作の猛獣が読み切りと連載共にストーリーに直接関わっている。


トリコの連載終了から約4年ぶりになる島袋の本誌復帰作として期待されたが、10話(ビルオン試験編開始)にして人気の目安とされる掲載順が最下位に落ちるなど低迷、そこから立て直ぜず全19話の短期打ち切りとなった。本誌最終回は単行本で描き下ろされる展開への引きで終わっており、連載分だけで完結しなかったことに対する批判もあった。

これに対しては最終第3巻の発売前日からジャンプ+で描き下ろし分を全話無料公開という形でフォローがなされ、公開初日だけで30万を超えるアクセス数に1000以上のコメントという反響を呼び、Twitterでもトレンド入りを果たした。


登場人物

BUILDKINGの登場人物


動物

トロル

CV:森田凌武田慎太郎仁科諒亮

通称「家喰い」。家を破壊して人を襲う凶暴な生物。ボス(CV:野澤英義)はレンガの家を破壊する程の力があり、数年前シャベルの建てた檻に閉じ込められていた。

とんかちのビガーハンマーに降参した。実は喋れる。

かつて祖先が屋獣の襲来で絶滅の危機に扮したことがあった為、家を襲うようになった。


屋獣(やじゅう)

家の形に擬態し、近づく者を食べる生物。住人の言う事以外聞かない。

かつてツーバイフォーに破壊された釘の塔の残骸から誕生した。


五獣(ごじゅう)

ビルドキングの中でも最強の物件達。厄介な性格だがこの世を滅ぼす程の活力を持ち、全員揃えばビルドキングも迂闊に手が出せないという。世界建設が提示する値段(賞金)は100超ビニー。

メンバーはツーバイフォー、カヤブキ、さぶろく、ヨジョー、風助。


コモーリ族

コモーリ岬を拠点とするコウモリまたは吸血鬼と特徴が似た種族。逆さまで暮らし、血を吸う風習があったが現在は風習は廃れており王と執事を除いて普通の人間と変わらない外見で生活を送っている。世間からは魔族と恐れられ武闘派集団として知られるものの、サタンヒルズの住民とは違い基本的に穏やかでお人好しな種族でありコモーリ村の住民からは慕われている。


屋賊(やぞく)

家に擬態し、金目の家を丸ごと奪う盗賊で、中身は巨人(でかいおっさん)。設計士こるくの父であるコモーリ王13世の部下だが、本人達はこるくの方を慕っている。

元はコモーリ村の住人で逆さ城再建の資材調達のため派遣されていたが、逆さ城再建後は盗賊から足を洗った。


釘モグラ

通称「ネイルデーモン」と呼ばれる魔獣。釘のような顔を持ち、背中に無数の針を生やしたモグラで、大昔は魔族の大工が本当に釘として使用した。

ビガー工法一次試験はこいつを10分以内に一匹でも叩くことだが、一定以上の力で正確に叩かないといけないうえ反撃もしてくるため、ここ10年KOできた受験生はいない。

なおブラックビガーを注がないと死なない。


餓鬼蜘蛛

三途の谷に巣を作っている巨大な人面蜘蛛。鼻から糸を放つ。そして喋る。


ビルドソルジャー

サタンヒルズのオーナー、ビル・カーペンターが設計した戦闘住宅。屋獣を模しているがサタンヒルズの住民が操縦するため厳密には生物ではない。要するに巨大ロボット

ビルオンも似たものを所有しているが詳細は不明。


地名

ハンマー島

とんかちとレンガ、そして様々な生物が住むハンマー型の島。巨大台風「モンスターハリケーン」の眼中に存在し、近づくことすら困難で、島内でも災害が多い。それでも言葉を話す様々な動物たちが住民として暮らす文明があることから資源は豊富な模様。

その正体はツーバイフォーが釘の塔を破壊する為に作り出したハンマー方のビガー結晶「怒りの金槌」。

10年後は大分発展している。


リノベポート

廃材や家そのものが水揚げされ、住民はそれを競り落とし、建材としてリサイクルしている通称「資材の港」。

ビルドキングの一部等のレア資材が捕れた事もあってか、資材を狙う悪者もいるという。


コモーリ岬

大昔に大陸を支配していた巨大な竜の骨で、魔物が近寄れない「竜骨の道」の上顎部分。

そこには身寄りを無くし、コモーリ族に救われた人々が暮らすコモーリ村が存在している。

なおその竜はたった一本の牙だけで大陸の王となり、死して尚並の猛獣が近寄れない程の存在感を持つという。

…作者の前作そんな竜がいたような…


逆さ城

コモーリ岬の裏側、前述の竜の牙の中に建てられた城。名前の通り天地が逆転しており、壁や天井を歩けない者は道の両端に架かったステップを利用する必要があり、城中は天井を歩くことになる。

築1万年ゆえに倒壊の危機が迫っており、ビルドトラベルサイトの廃墟ツアーにラインナップされる程であるが、今尚活力に満ち溢れている為膨大な活力を与えないとびくともしない。


ビルオンガーデン

ビルオンの試験会場。毎年試験シーズンにはより良い人材を求め多くの親方衆や大手企業のスカウトも集まってくる。


バルーンホテル

気球に吊るされたホテル。二次試験の観客席として利用され、大浴場やレストランからもモニターで試験の様子を観戦できる。


三途の谷

底が見えない広大な谷。ビルオン試験の二次試験の会場で、橋を建てて向こう岸に着くのが目的。


職人城

ビルオンの本部。天守閣が雲を貫くほど超巨大な日本の城。


ビルドダンプ

コネチカの祖国。戦争に負け、食糧がなく危険で有害なゴミに囲まれたスラム街になってしまい、住民はゴミの中からまだ使える建材を拾って収入にしている。劣悪な環境のため住民はガスマスクを着けており外部の人間からは差別の対象となっている。


用語

ビルドキング

本作のタイトルにもなっている作中最強の建物。生物が絶滅するほどの天変地異を何度も耐え抜き、太古から残る奇跡の建造物の総称。いつ誰が建てたのか、その詳しい数も不明だが、巨大な山脈マンション、マグマに浮かぶ暗黒城、雲海の黄金ホテル、よみの国の牢獄などが明らかになっている。

生半可な生物では近づくことすらできないが、そこに住めた住人はまるで神のような力と永遠の命を得られるともいう。


その多くはゴールドビガーの結晶のみで作られ、かつてビルドマスターの一族によって建てられたが、自我を持つほどに進化し、利己という恒常性を保つために未知なる強力なビガーを狙い侵略行為を行った。


永遠の塔

その造形から釘の塔とも呼ばれるビルドキング。この世の秩序を保つためとして、未知なるビガーを奪おうとしてとんかちの先祖を殺害したが、それがツーバイフォーの怒りを買い破壊された。

しかし残骸はビガーとなってあらゆる恒常性に姿を変え、世界中に散らばり無数の屋獣が誕生すると共にビガーを結晶化できる生物も現れビガー工法も誕生する等「大建築紀」の幕を開けた。


ビルダー

本作において建築を行う人物。


ビルドユニオン

建築の仕事のライセンスを与え、世界中のあらゆる工事にビルダーを斡旋し、安全かつ平和で平等な世界の建築を目的とする組織で、通称「ビルオン」。ドネヤン・スープレックスが率いている。

約6000万人のビルダーが所属しており(ビガー職人は0.01%しかいない)、世界は彼らが動かしているとされる。

ライセンスを得るにはビルオン規定の建築技能試験に合格しなければならないうえ、規定の書類審査をパスするか親方衆の推薦が無ければ受験する事すらできないが、ライセンスさえあれば一生食いっぱぐれる事は無いとされる。


サタンヒルズ

元カーペンターズ二代目棟梁のビル・カーペンター率いる全てを力で支配する世界を建築しようと企む悪の組織及び、ビルの住む呪いのマンションで、多次元山脈を拠点とする。構成員は住民と呼ばれている。レアビガーを持つ者を狙ってスパイを送り込んでおり、ビルオン試験書類通過者および観客の中に紛れていた。

ブラックビガーが量産されれば、ビルドキングを超えるとされる。


世界建築

世界最大のゼネコン。


ビルドマスター

ビルドキングを建設したビルダーの呼び名で、ゴールドとブラック、そしてラブビガーを結晶化できる。大昔は質素だが自然と調和した幸せな生活を送っていた一族がおり、とんかち、レンガ、こるく、コネチカ、バル、シズカの祖先もいた。

しかし自分達が建て、進化したビルドキングによってその平和を脅かされたという。

またラブビガーで覆われた図面を残している。


ビニー

本作の通貨。1ビニー=1円。


活力(ビガー)

生体の持つ生命力そのものを指すエネルギー。この世に生きる生物全てだけでなく、何万年経っても過酷な環境でも朽ちない無機物にも含まれている。

大量のビガーを持った家に入ると住人はそれの恩恵を受けられ、回復の家に泊まると一晩で傷も疲れも全快し、住み続ければ更に耐久力が上がる。

これを自身以外の物に伝えるには素質が必要で、素質が無ければ強い建築物を作れないためビガー工法試験では最重要となっている。

ビガーの伝え方は専用工具を使う、ビガーを結晶化し直接触れる、結晶化したビガーを遠方に飛ばすがあるが、結晶化の難易度は高い。ちなみに1ccを結晶化するのに職人が1秒の寿命が縮む。


そしてビガーには恒常性を保つうえで様々な特性を持ち、それぞれ色で区別されている。

攻撃に転用することもでき、対象物の恒常性を破壊し反対色のビガーでないと防御不可能である。


  • レッド:筋力・骨密度、家の耐久性UP
  • グリーン:体温調節・外的ストレス、家の機密性・遮音性UP
  • ブラウン:柔軟性、家の伸縮率UP
  • ブルー:肺機能・酸素・吸収力・エラ呼吸、家の耐水性UP
  • オレンジ:皮膚のバリア機能と代謝力、家の耐火性UP
  • パープル:免疫機能、家の耐毒・ウイルス・菌UP
  • イエロー:老化・酸化防止、家の耐食性UP。攻撃に転用すると逆に対象を腐らせる。
  • ピンク:回復力、家:自己治癒力UP

ビガーの色と数は結晶化した時に現れ、同じ形のものは無く結晶は職人が施工したという唯一の証であり、これを組のマークに掲げるチームも多く家紋代わりに家に刻む客も多い。

色数が多いほど性能が多い家といえ、価格も跳ね上がる。

更にレインボーやゴールド(光の活力)、ブラック(闇の活力)など世界で数人しか持ってないレアビガーも存在するが、通常のビガーより寿命の消耗が早い。


  • ゴールド:あらゆる恒常性に進化
  • ブラック:全ての恒常性を闇に葬り、この世で唯一ビルドキングをも壊せる
  • ラック:
  • ラブ:喜びも悲しみも全て優しさで包み込む最強の活力。思い出として蓄積し、決して途切れる事なく生きる勇気を灯し続ける。
  • 量子:ビルが所有。波のように動き、観測にそって姿を表す。見えている彼も一つの情報でしかなく攻撃が通らない。トンネル効果で物質やエネルギーを透過し、他人の身体を乗っ取れる。

鬼具(きぐ)

鬼械とも呼ばれる呪いの工具で、使用者の生命を大量に吸収することで強い効果を発揮する。

使いすぎると肉体や精神を乗っ取り、ビガーを結晶化するとほんの微量でも数年も寿命が縮むため、ビルオンでは使用を禁止されている。


関連動画

ジャンプ公式ボイスコミック

1話前編


1話後編


2話


3話


関連イラスト

5年前センシティブな作品

クギくん

※下段は読み切り版主人公のクギ。


表記ゆれ

ビルドキング BUILD_KING


関連タグ

週刊少年ジャンプ 島袋光年

世紀末リーダー伝たけし! トリコ … 島袋光年の本誌連載作品。

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