「アルヴァ、我が友よ。君さえも私の研究を否定するのならば、この世界で誰が私のことを理解してくれるのだろうか?」
プロフィール
人物
『IdentityV』に登場する男性サブキャラクターの一人。
アルヴァ・ロレンツの親友であり元共同研究者であり、サバイバーである「囚人」の実の父親。公式での登場は「隠者」のキャラストーリーPV0:05~0:06部分のみである。
0:14/0:22付近にも写真の中で姿は確認できる。「囚人」の背景推理内では、「豪奢な服を着た、ルカ・バルサーにそっくりな若者」と表記されている。
「アルヴァ・ロレンツは私を裏切った。私の理想を奪い、私の人生を滅ぼした。」
永久機関に強い憧れを持つ。教師から「情熱に溢れ、ロマンある科学の理想を抱いている。」と評されている。アルヴァと共に研究を進め、いつも「完璧な永久機関」について口論していた。卒業証書に挟まれていたスケッチの署名には「ヘルマン・ゼーマン」と書かれているが、ルカの苗字は「ルカ・バルサー」である。ヘルマンが婿入りをしたか、ルカが離婚により母方の苗字に戻した可能性がある。ルカからは「ろくでなし」「あの人」と呼ばれ、e-sports衣装のPV内では「Mr.Balsa」と表記されていた。
経歴
学生時代にアルヴァ・ロレンツに出会い、教師から「学術研究において最高のパートナー」と評される。卒業後アルヴァと供に永久機関の研究を始めるが、突然2年間姿を消す。失踪中にもアルヴァに研究費を毎月欠かさず送るが、自分のことは一切話さないでいた。その後アルヴァの元に戻るも研究に投資を続けたことで家財がなくなり家庭が崩壊し、妻は病死。ルカは家出をする。原因は不明だがアルヴァのことを「裏切り者」と批判しだし、その後自らも実験による爆発事故の火災により死亡。アルヴァにより葬儀が執り行われる。
特徴
PV内で目元は判明していないが、作品の中では各々の解釈によりヘルマンの目元が描写されている。
その他にも
・ストライプのスーツ(ペンシルストライプまたはチョークストライプと思われる柄の緑に近い生地。襟の形はノッチドラペルに近いがゴージラインの位置が極端に低く、角度も鋭い。)
・両端が跳ねたセンターパート暗めの短髪
・つり眉
・首元のフリルと宝石
・ベストにつけられた懐中時計のチェーン
などの特徴を持つ。
補足
・人名「Herman」の語源はドイツ語の男性固有名詞「Hermann」であり、これは「Hariman(戦士、支配者、荒廃させる)」に由来する。Hariは英語でArmy。ドイツ語圏では「Herman/ヘルマン」と発音するが、英語圏では「Herman/ハーマン」と発音する。この名前はノルマン人によってイングランドに持ち込まれ、一度は廃れたものの19世紀のイギリスで復活した。また、アメリカではドイツ人がHermanを使用したことで広まったが、現在は人気がないらしい。
別名・表記揺れ
日本語では「ヘルマン・ゼーマン」または「ヘルマン・バルサーク」
英語では「Herman Zeeman」または「Herman Balsa」
中国語では「赫尔曼·塞曼」または「赫尔曼·巴尔萨克」と表記される。