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概要編集

『七人の秘書』とは、テレビ朝日系列で2020年10月~12月に放送されたドラマである。主演は、木村文乃


メイン脚本は『ハケンの品格』や『Doctor-X』、NHK連続テレビ小説花子とアン』、大河ドラマ西郷どん』でお馴染みの中園ミホ

様々な組織に溶け込み目立たぬことを信条とする秘書たちと元締めが社会的に理不尽な目に遭っている弱者を救うべく、あらゆるネットワークを駆使して金や権力に溺れた非情な権力者たちを一掃し、理不尽だらけの日本社会を影で操りながら変えていく七人の秘書たちの姿を描く。

2022年10月に映画化され、その前日譚として本編の2年後を描いたスペシャルドラマも10月2日に放送。

主題歌は、ドラマ・映画版共にmiletが担当。ドラマ版では、「The Hardest」と「Who am I」、映画版では「Final Call」を提供した。


登場人物編集


影の秘書軍団編集

表の秘書の仕事を忠実に務める一方、裏で密かに理不尽な目に遭う社会的弱者の救済を請け負う。作戦会議を行う際はラーメン屋「萬」やホテルのプールに集まる。決め台詞は「名乗るほどの者ではございません」

メンバーの名前には漢数字が入っている。

なお、萬を除く6人のうち4人は萬に借金しており、救済の報酬が現金ではない場合が多かったこともあって、未だに返せていない。


  • 望月千代(演:木村文乃)

「東都銀行」常務秘書。

兄・一男のラーメン店を手伝いつつ、家計を助けるため銀座でホステスの仕事も掛け持ちしていたが、不景気でラーメン店が廃業となり、ホステスの仕事も失った後に兄の親友・萬と再会し、現在は東都銀行の派遣秘書として働いている。

秘書としてのスキルの高さに加え、「月子」の源氏名で銀座No.1まで登り詰めたホステス時代の経験から洞察力が高いうえに口が上手く、咄嗟の機転も利き、相手を手玉に取ることに長けている。勤務中に笑顔は滅多に見せず、七菜に対して毒舌である。

粟田口との対決の中で、秘書としての仕事をクビになってしまい、SPドラマでは、萬のツテで鴨志田製作所の秘書を務めている。

他のメンバー曰く、「恋愛偏差値があまりにも低すぎる」とのことで、それが劇場版にて露呈されてしまうことに。


秋田県出身。のんびりとした性格であまり仕事ができるタイプではないが、素朴な人柄を前頭取の一原に気に入られ、プライベートでは秘密の話し相手として接していた。

一原の急逝と秘書室長の鈴木からのパワハラの件で影の秘書軍団と関わり、志願して仲間入りを果たす。ただし、普段の仕事同様にドジを踏む、勝手に依頼人を「萬」に連れてくるなど軽率な面が多く、秘書軍団、特に表での先輩でもある千代からは酷評されている。世間知らずであることから不二子や五月からは「おぼこ」と呼ばれることがある。

粟田口の妨害からメンバーの中で唯一免れていたため、SPドラマでも引き続き東都銀行の秘書を務めているが、相も変わらずドジばかりのトラブルメーカーとなっている。

劇場版では、九十九グループの御曹司とマッチングアプリで出会って意気投合し婚約に至っているが、彼の実家のゴタゴタに巻き込まれてしまうことに。


「警視庁」警務部長秘書。階級は警部補。1989年6月1日生まれ。正義感が強く、男勝りな性格。空手の有段者。

秘書軍団の中では警察のネットワークを利用した情報収集と、武力行使してくるターゲットの制圧を担当。

2年前までは捜査一課の刑事であったが、男社会の刑事の世界で過度なセクハラやモラハラを受ける苦痛を味わう。表面上は屈せず気丈に振舞ったものの、結局は庶務課に異動させられ、その悔しさを「萬」で吐露したことがきっかけで秘書軍団に加わった。警務部長秘書となった現在も男性社会の警察組織で孤軍奮闘している。

粟田口との対決の中で、秘書としての仕事をクビになってしまい、SPドラマでは、とある工場でパートとして働いている。そのSPドラマでは、なんと一児の母となっており、子供の父親は今のところ不明。


無題

「慶西大学病院」院長秘書。病院では専門的な知識を要する医療秘書として医師の論文添削なども引き受けている。

秘書軍団の中ではハッキングによる情報収集を担当している。悪党を成敗するときの口癖は「懲らしめてやりましょう」

日本人医師・白鳥六郎と、韓国人の看護師パク・スアンとのハーフ。5年前に母親を白血病で亡くし、父を訪ねて韓国から来日したが面会を拒否され、帰国する為のお金が無く途方に暮れていた中で萬と出会った。

母子家庭で育ち、韓国で医師を目指していたものの経済的困窮のため断念した過去を持つ。現在でも医師への思いは強く、患者第一の真面目な医師を尊敬する一方、権力を振りかざす無能な医師のことは嫌悪している。家族を捨てた父・六郎を恨んでいるが、同時に医師としては尊敬しており、再会した六郎に「父のような医師になりたかった」と思いを告げるが、医療を優先して家族を犠牲にする自分の様な医師ではなく、他の方法で人を助ける人になるように告げられる。

後に粟田口の秘書となるも、それは粟田口陣営が持つ情報を盗み流出させることが目的であり、味方である千代たちすらも騙していた

その後、秘書としての仕事を辞めて、SPドラマでは父のような医者を目指して清掃員のバイトをしつつ、父の密かな口添えにより医大合格へ向けて受験勉強中。


「東京都知事」秘書。都知事のメディア戦略指南と手話通訳も務める。留学経験のある優秀なバイリンガル。剣道の心得もあり腕前も確か。

秘書軍団では主に実家の風間グループのコネクションを利用して作戦遂行のお膳立てを行う。

ホテル「グランドローズ・カザマ 六本木」オーナーの令嬢で裕福な家庭に育ったが、家柄を重んじる家族や上流家庭のために同級生たちから距離を置いて接せられることに生きづらさを感じ心の奥に闇を抱えており、家族との仲を拗らせている。4年前、兄が弁護士になったことを祝う会食の席に居心地の悪さを感じ父に料理を投げつけたことを、「それが個性だからそれでよい」とありのままの自分を受け入れてくれた萬に対し絶対的な信頼感を抱き、萬の役に立ちたいという思いから秘書軍団として活動することになる。

粟田口との対決の中で、秘書としての仕事をクビになってしまい、父にも裏切られていたことが発覚。(本人曰く、「まさかホントにやるとはね…。あのクソ親父!」とのこと。)SPドラマでは、家から勘当された上に父の圧力で秘書の仕事が見つからず、デリバリーのバイトを行っている。


家政婦。萬への借金はないが、老後の貯蓄のため秘書軍団に加わっている。

秘書軍団の中では主に家政婦や清掃スタッフとしてターゲットの家や拠点に潜り込み、不正の証拠を集める役割を担当。

7年前までは粟田口の私設秘書として彼の選挙区である京都の議員事務所で働いていたが、その際、萬の収賄の無実を証言させない口封じのために後援会会長であった夫・明が首つり自殺に偽装され粟田口に命を奪われたことから、復讐のため粟田口を刃物で襲撃し、粟田口の側近を刺し負傷させる傷害事件を起こしたため刑務所に服役した過去を持つ。普段は標準語だが、地元の京都に戻ったり、亡くなった夫のことになると興奮して話し言葉が京都弁になる。

SPドラマでも引き続き家政婦をしているが以前ほどの収入は得られていないようで、副業代わりに依頼人の調査に応じる興信所めいた事をしている。


ラーメン屋「萬」の店主。副業は司法書士。

影の秘書軍団の元締め。7年前までは粟田口の東京事務所の秘書であったが、清廉潔白な性格が仇となって粟田口に見限られ、収賄の濡れ衣を着せられる形で解雇、さらに半年の間刑務所に服役した過去を持つ。

失踪中の千代の兄で親友である一男が手放したラーメン店を買い戻して店主となり、客として訪れた依頼人の虐げられた事情を聞き出し救済を請け負う。裏の仕事では依頼人から報酬をもらってメンバーに分配しているが、基本的に秘書軍団の食べるラーメンの代金以外は依頼人に決まった金銭を要求しないことから、報酬が物品で支払われることも多い。決め台詞は「ここからは引き取らせて貰おうか」

SPドラマでは帰って来た一男に店を明け渡し自身は副業の司法書士の仕事に集中していたものの、肝心の当人が今度は中古車販売事業に手を出し動画サイトにPR広告(儲かっているかは不明)をupする等に忙しくなってしまい、そのままラーメン屋「萬」は1年以上休業状態だったのだが、ある事件をきっかけに再びラーメン屋を開店させ、6人の憩いの場兼本拠地となっている。

劇場版では、九十九グループの顧問弁護士で大学時代の同級生である元カノと思いがけない再会を果たすことになるのだが…。


関連タグ編集

テレビ朝日

七人の女弁護士:ある意味派生作品。

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