概要
野球においてポジション別に大会、リーグの良いと思う選手9人への表彰制度。
DH制を採用している場合は10人、MLBにおいては打撃のシルバースラッガー、守備のゴールドグラブに分けられ、日本のプロ野球ではシルバースラッガー賞に相当するベストナイン、ゴールドグラブ賞に相当するゴールデングラブ賞(以前はダイヤモンドグラブ賞)に分けられる。
MLBでは、DH制なしのナショナル・リーグ(ナ・リーグ)でのシルバースラッガー賞は投手を含めた9人、DH制のアメリカン・リーグ(ア・リーグ)では投手を除いて代わりにDHを入れた9人の表彰だったが、2020年からはナ・リーグもDH制を採用した事でア・リーグと同様の表彰となり、2022年からは両リーグとも複数のポジションを守る選手を対象としたユーティリティプレイヤー部門を加えた10人が表彰となった(ゴールドグラブ賞も同様)。
シルバースラッガー賞とベストナインの違い
シルバースラッガー賞を決めるのは各チームの監督とコーチによる投票(自チームの選手への投票は不可)で決まるものに対し、ベストナインの場合は全国の新聞、通信、放送各社に所属していて5年以上プロ野球を担当している記者による投票となっている。
余談だが、名前がゴールドスラッガー賞ではなくシルバースラッガー賞なのは、先にゴールドグラブ賞が創設された為である(シルバースラッガー賞は1980年創設に対し、ゴールドグラブ賞は1957年に創設)。
ゴールドグラブ賞とゴールデングラブ賞の違い
投票に関してはシルバースラッガー賞、ベストナインと同じ。
ただし、外野手部門の投票に関しては大きく異なっており、ゴールドグラブ賞は左翼手、中堅手、右翼手とポジションごとに分けられているのに対し、ゴールデングラブ賞は同一のポジション扱いになっている(ゴールドグラブ賞の外野手部門も2010年までは同一のポジション扱いだった)。