ゴールデングラブ
ごーるでんぐらぶ
正式名称は「ゴールデングラブ賞」。
日本プロ野球・NPB(→プロ野球)において、守備に秀でた選手を、9つのポジションごとに対する表彰。
投手は規定投球回(2023年現在は143回)を満たすか47試合以上の登板、野手は各ポジションでシーズンの半分以上の試合に出場した選手が受賞の対象となり、セ・リーグ、パ・リーグごとに表彰される為、毎年合わせて18名が表彰されているがポジションによっては2人が同時に受賞したり、該当者なしの場合もある(なお、受賞者が該当者なしになるのは票数の半分が該当者なしに投票された場合だけであり、2023年現在でこれに該当したのは2010年のセ・リーグの一塁手部門しかない)。
ベストナインと同じく記者投票で決めるタイトルであり、その評価基準は守備の良し悪しだが、打撃力を含めた戦力や試合のプレー以外での注目度が評価されて受賞されてしまう事もある為、該当ポジションでの守備率の日本記録を更新しても受賞されなかった例もある(2005年に北海道日本ハムファイターズの新庄剛志(当時の登録名はSHINJO)が怪我で100試合近くしか出場しなかったにもかかわらず外野手部門のトップで選出された為、新庄自身が苦言を呈しており、この年の表彰式を欠席している)。
また、上記以外にも誰も選ばずに該当者なしで投票される事もある為、投票に対する批判の声もある(特に2023年のパ・リーグの遊撃手部門でオリックスバファローズの紅林弘太郎がわずか1票差で受賞を逃しているが、そのうちの1票が該当者なしだった事で批判の声が多かった)。
また、複数のポジションを守る選手(所謂ユーティリティプレイヤー(便利屋))の場合はポジションごとに表が分散されたり、上記の規定試合数に満たないなど受賞できない事がしばしある為、日本のプロ野球ではベストナインと同様に損する形になりやすい(MLBではユーティリティ部門での表彰がある)。