概要
ゲーム『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』に登場するペパー×ネモのカップリング。
※ 本編のネタバレを含むため、課外授業の優先が推奨されます。
両者ともパルデア地方の伝統校・アカデミーの生徒。生徒会長を務めるネモのクラスは1-A、とある理由で学校に寄り付かなくなっているペパーは2-Gだが、アカデミーの校風ゆえ学年が違っても同い年か、あるいは学年と年齢が逆転している可能性もある(※1)。身長はネモの方が少し高い。
言ってしまえばそれぞれの目的のために主人公を取り合うような関係であり、カシオペアがスマホロトム越しに接触してくるぶん、ストーリー序盤での二人の睨み合いは印象に残りやすい。
とはいえ、さっぱりした性格のネモと、人間関係に頓着しないペパーが険悪になるでもなく、ペパーがネモ本人を前にして「小うるさい」と評したり、それを受けてネモが「戦(や)るか!?」と応酬したりと、良くも悪くも遠慮のない間柄。
最終盤では主人公やボタンと連れ立ってパルデアの大穴の奥底、エリアゼロへと向かうのだが、怖気づくような素振りを見せるコライドン/ミライドンを励ますように背中に飛び乗ったペパーに続いて、ネモもすぐ後ろに席を確保している。
しばらく探索を進めると、バトルに関してとことんアクティブなネモが意外にも真っ先にスタミナ切れを起こす一面が描かれ(主人公と一緒にアカデミーへ向かう序盤にも体力が心許ない描写はある)、ここに至ってペパーが呼び方を「生徒会長」から「ネモ」に改めるといった距離感の変化がさりげなく差し挿まれている。
なお、スパイス集めの過程で捕まえたポケモンを精強なパーティーに育て上げたペパーのトレーナー(あるいはブリーダー)としての手腕は全プレイヤーの知るところだが、「勝負は苦手」とのたまっていたはずの彼にこてんぱんにやられて悲鳴を上げた後に「彼の強さがネモに知られたら」と心配し始める者は少なくない。
※1:作中でペパーを「青年」と称したり、英語版ではペパーことArvenが“Master”の敬称で呼ばれているため、彼については15歳前後と見る向きもある。