概要
取り扱い品目は同人作品（同人ゲーム・同人音楽・同人誌・同人グッズ・商業書籍など）。また、秋葉原本店では休日に屋外でメディア・テープ・人形など雑貨類の販売を行っていることがある。
セルビテックの法人としての社歴は50年を超えているが、同人ショップとしては2000年12月24日に愛知県名古屋市の有限会社インパレスと提携し、同人販売店舗「インパレス秋葉原店」を秋葉原駅前商店街MyWay2通りのTOP JAPAN（外神田1-15-15）内にインショップとして開店したのがはじまりである。2001年7月にインパレスと提携解消、店舗名を現在の「ホワイトキャンバス」に変更している。
ホワイトキャンバスによる騒動
ホワイトキャンバスは開業以来、各方面で様々な問題を起こしていることで悪名高い。詳細は東方ホワイトキャンバス騒動まとめで掲載されている。
無断商標登録
2011年3月8日、「上海アリス幻樂団」「東方プロジェクト」の商標登録が金子浩二名義で出願された。同日、同人ショップ「ホワイトキャンバス」が鈴木裕二名義で出願された。
上海アリス幻樂団はNo.202、東方プロジェクトはNo.203、ホワイトキャンバスはNo.204である。
（「info-sonar 商標出願速報レポート2011.03.06～2011.03.12」より）
これに対しZUNは、2011年6月9日に「上海アリス幻樂団」を、同年同月16日に「東方プロジェクト」を出願したが、現在の東方プロジェクトの登録は金子浩二名義と太田順也（ZUN）名義の両方になっている。
上海アリス幻樂団への未払いとガイドライン違反
2011年12月20日にZUNは、ホワイトキャンバスでの上海アリス幻樂団作品の取り扱いを休止すると発表した。理由として、ホワイトキャンバスが起こした以下の二つの問題が挙がっている。
- 委託された作品に対して支払いをしていない
- 無許可の東方Projectグッズを制作・販売するという東方Project版権ガイドライン違反
これに対して2011年12月21日にホワイトキャンバスは、無許可のオリジナルグッズ販売について「太田順也氏が製作するキャラクターを利用したグッズ等を製作・販売する商品化権の権利を有しております」と発表した。これはZUNと締結した「商品化許諾契約」に基づくものだとし、版権管理者がZUNから黄昏フロンティアに変わった現在でも有効であるとホワイトキャンバス側は主張している。
また、東方Project版権権利管理者である「黄昏フロンティア」が契約の修正を求めており、現在ホワイトキャンバス側と黄昏フロンティア側で係争中であると述べている。
ただし、この発表は2011年12月30日に削除された（リンク先はウェブ魚拓によって保存）。
ホワイトキャンバス見解の矛盾
東方Project版権ガイドラインには「企業グッズで性的表現（性的表現のある抱き枕など）のあるものはご遠慮ください」とあるが、ホワイトキャンバスは18禁（アダルト）グッズを製作販売している。
この抱き枕カバーは2011年12月24日17:18時点でもホワイトキャンバス限定で販売中だった。
しかし前述の2011年12月21日の発表では、ホワイトキャンバスは「東方Projectを冒涜する内容の商品も作っておらず、18禁（アダルト商品）に該当する商品も製作、販売しておりません」と主張している。
2011年12月27日以降では、この商品は「ただいま、ご購入いただけません」と表示され購入不能となっている。
商標法違反で経営者らの逮捕と家宅捜索
2019年1月30日、東京・秋葉原のホワイトキャンバスの店舗に沼津署ならびに静岡県警サイバー犯罪対策課・保安課による家宅捜索が入った。ラブライブ!サンシャイン!!の偽グッズ販売の容疑で、経営者の増田哲郎容疑者と社員の山本隆幸容疑者が逮捕された。
当初は静岡新聞の夕刊で報道されており、店名や経営者の名前は出ていなかったが、新聞記事の内容や画像でホワイトキャンバスだとすぐに気付いた人も多かった模様。
一時期、抱き枕サークルの主催であるチャンコ増田氏が社員として関わっていた事もあり(現在はWCから離れており、かつWCを出禁処分を公表済み)、逮捕された経営者と同じ増田姓だった為に、一部でチャンコ増田氏が逮捕されたとの誤解もあった模様。とんだ風評被害である。
摘発に伴う制裁
上記の事件を受け、イベント主催が出入り禁止処分にしたことも相次いだ。
ぷにケットはこの摘発を受け、過去に開催された「僕らのラブライブ!」の参加サークルリストを調査したところ、「Wowata-T-Studio」や「Nogunaga-Style」のサークル名でホワイトキャンバスが参加していたことが判明した。これを受けて、ぷにケットはホワイトキャンバス及び関連サークルを出禁処分とした。
『ニコニコ超会議』等を主催するドワンゴは、この摘発を受けて、過去の出展を調査したところ、2017年と2018年に参加していたことが判明したため、2019年以降、ホワイトキャンバスおよび関連サークルに対してドワンゴが主催する全てのイベントへの参加を禁止するよう通達した。
その後
秋葉原店は上記の逮捕騒動の直後に一時休業した後、2019年3月から営業再開。真夏の夜の淫夢やクッキー☆といったホモガキ向けの商品をメインに販売していたが、同年5月末を以て閉店が確認された。
これに先立ち金沢店は2012年2月に閉店しており、現在は大阪・日本橋の店舗のみが営業している。
関連タグ
同人誌を委託で扱う書店
メロンブックス らしんばん とらのあな ゲーマーズ アニメイト まんだらけ K-BOOKS メッセサンオー
