CV:日向未南
概要
ボッス王国の第一王子。
ボッスとシーナの子で、ヒリングは継母、ダイダは腹違いの弟にあたる。
両親共に巨人であり彼自身も巨人族の血を引いているはずだが、非常に身体が小さく手足も細く小柄。剣はおろかちょっとした大きさの石すら持ち上げられないほど非力。
巨人と人間のハーフであるダイダにさえ身長も臂力も劣ってしまっている。
また、耳が聞こえず言葉も話せないというハンディキャップを持っている。
非力かつ障害を抱えていることから、第一王子にもかかわらず周囲からの評価は芳しくない。
しかし、アピスやベビンやホクロなど、ボッジの力を評価する者も少なからずいる。
そしてある日、カゲという親友が出来たことで、彼の人生は輝き始める。
第一部終盤ではダイダの身体を借りたボッスに勝利し、皆から新たな国王として認められるも、自ら新たな国を築くべく王の座を弟に任せ、再会したカゲと共に旅に出る。
そしてランキング下位のクヒャ国に着き、国王と意気投合して同盟を結び、侵略者である盗賊とその背後に潜むゲスラン軍に立ち向かう。
人物像
上記のように様々なハンディキャップを持つが、それでも強さに憧れ、立派な王様になることを夢見ている。幼く見えるが実年齢は不明(ダイダが生まれる前の時点で今とあまり変わらないくらい成長しており、とある理由で成長が止まっている可能性がある。その為15〜16歳ではないかという意見もある)。
非常に素直な性格でいつも笑顔を絶やさない。
滅多な事では人を疑わないお人好しな所もあるため、彼の代わりにカゲが怒ってあげることもしばしば。
ボッジを快く思わない国民や家臣に(耳が聞こえないからと目の前で)馬鹿にされても笑顔のを絶やさなかったが、実は読唇術を身につけており唇の動きで何を言われているのかは理解している。それでも人前では気丈に振る舞い続け、人目の無い自室まで泣くのを我慢していたという健気な一面も。
(読唇術が使えることはカゲをはじめとするごく一部の者しか知らない事であり、ほとんどの者は手話や筆談をしなければ意思の疎通が出来ないと思っている)
出会った頃はボッジが身に付ける高価な服目当てだったカゲも、彼の境遇を知り、彼の優しさと器の大きさに触れ「どんな事があってもオレだけは味方になってやる!」と彼を傍で支え続ける覚悟を誓った。
能力
前述通りの非力さゆえに子供用の剣すら持つことがままならない一方で、ミツマタに訓練を付けてもらった結果非常に高い観察力を身につけており、敵の攻撃を見切って躱すことに関しては右に出る者はいない程レベルが高い。
訓練稽古の際に相手をしたダイダの剣はもちろん、世界最強と言われる冥府騎士団団長の渾身の槍術すらも一発も当たることなく躱してみせた。
しかし、躱すことが出来ても攻撃力が無いため防戦一方となってしまい、相手を倒す手段が無い(後にデスハーも指摘)。
始めこそ無力と思われていたボッジの意外な才能を前にどよめきが起こったが、国の長たる王の剣という意味では相手の隙を突き続けるボッジの剣は”卑怯”と揶揄されてしまい、家臣たちからの印象も良くなかった。
攻撃力の無さ、というより相手を倒す力の無さという点に関しては冥府でのデスパーとの修行で克服できている。
顎を殴ったり急所を突く事で相手を気絶させたり、どんな硬い物でも小さな塊同士が手と手を取り合って構成されているが、手が結ばれてない箇所に衝撃を与える事で砕けるようになった。
ただし不死身のオウケンはどこをどれだけ突いても気絶せず、第二部にて審査員の出した泥のゴーレムは生物でないうえに身体が柔らかいのでボッジの剣は無効だった。
第二部では記憶を無くしたデスハーと再会し、彼に食料を恵んだ見返りとして本当に助けが必要な時のみ発動するという力を与えられる。
また、本来は巨体を維持するためあらゆるものを栄養として平らげる巨人族の純血種なので、実は物凄く丈夫な消化器官を持つ悪食の味音痴。彼基準の「美味しい料理」は他のものが食べると命にかかわる。どうやらそれは巨人族特有らしい。そのためデスパーとカゲは絶対に料理を作らせないと決意した。
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王子(塊魂) 自分は小さく両親は巨大な王子繋がり