マグソクワガタ
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まぐそくわがた
マグソクワガタ属に含まれるクワガタムシの総称
マダラクワガタ亜科に含まれるクワガタムシのグループ。
学名は「Nicagus」。
大きさは1cmに満たない。
クワガタムシ最大の特徴である大顎がほとんど発達せず頭部も小さくなるため、一見すると茶色いコガネムシに見える。そのせいか、クワガタムシ科からコブスジコガネ科に分類が変更されていた時期がある。
成虫の触角はコガネムシのように先端が開閉せず、幼虫は頭部が薄い橙色となり、コガネムシ科と形態が異なることから、現在はクワガタムシ科に分類が戻されている。
オスの方が大きくなる他種のクワガタムシと異なり、オスよりメスの方が一回り大きくなる。
オスは体毛が多いため褐色に見え、メスは体毛が少なく黒ずんだ色合いとなり、オスよりも体高が厚くなる。
学名は「Nicagus japonicus」。
体長はオスで6〜8mm、メスで8〜9mmとなる。
日本に分布するクワガタムシではマダラクワガタに次ぎ小さい種である。
生息地は限定的であり、ブナの流木が多く埋まっている上流から中流の広い砂州や河川敷に生息している。
幼虫は河川敷に埋まった流木で育ち、成虫は樹液には集まらず晴れた日に生息地周辺を飛び回りメスを探す。
成虫の寿命は1ヶ月と短いため、5〜6月の短い時期にしか発生しない。
成虫は羽化後に栄養を摂取することなく寿命を迎える。
現在は護岸工事により生息に適した砂州や河川敷が減っているため、地域によっては絶滅危惧種として登録されている。
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