概要
別名:イシガキウオ、エビスウオ、ヨロイウオ、パタパタウオ。
キンメダイ目マツカサウオ科の海水魚。全長約15cmになる。体は楕円形で丸みを帯び、全身が大形の硬い鱗に覆われ、背鰭の棘もよく発達した、厳めしい感じの魚。その名の通り松ぼっくりによく似ているため、この名前が付けられた。下顎の中央に発光器があり、発光バクテリアによって発光するが、長きにわたりこの性質は知られずにいた。水族館の停電によって発見された話は有名。
南日本/インド洋・西オーストラリアの浅い海の岩礁付近に分布する。同属のヤマブキマツカサウオとは一部分布域が重なるためよく混獲され、気づかれぬまま共に展示されることもよくある。
主なマツカサウオ
マツカサウオ属
- マツカサウオ(メイン画像)
- ヤマブキマツカサウオ
など
オーストラリアマツカサウオ属
- オーストラリアマツカサウオ
余談
あまり食用にしないが、一応食べることができる。
鱗が硬く剥がしにくいが、数分加熱すると鱗が自然と取れて食べやすくなる。
カレイやメバルに似た食感がするらしい。
英語では「pinecone fish」といい、英語、日本語ともに「松かさ魚」の意味。オーストラリアマツカサウオでは「pineapple fish」とも呼ばれる。