概要
世界中の浅い海と、一部は深い海に約120種、日本には約50種が生息している。一部の種を除いて、背鰭、尻鰭、腹鰭に棘(棘条)が発達し、腹鰭は胸鰭のすぐ下にある。浅い海に棲む者は小型種が多く、発光器を持つ種もいる。骨格はとても硬いのが特徴である。
キンメダイ目一覧
キンメダイ亜目
イットウダイ亜目
ヒウチダイ亜目
分離説
近年の研究で、キンメダイ目の魚類が棘鰭上目の中でも特に原始的な一群であること(すなわちギンメダイ目と他の棘鰭上目のメンバーの間に位置すること)、そして中でもイットウダイ亜目は他2亜目と比べスズキ系の仲間に近縁であることが示唆され、この目をキンメダイ系として独立させ他の棘鰭上目のメンバーと一線を隔てて分ける分類が提案された。更に、キンメダイ目の各亜目を目に昇格させ、イットウダイ目を他2目と更に分ける、またこれまでのキンメダイ目とは分けられることも多かったクジラウオ目を新生キンメダイ目に併合するという新体系が編まれ、世界的に主流となりつつある。
キンメダイ系
(キンメダイ亜系)
○キンメダイ目(旧キンメダイ亜目+旧クジラウオ目)
- キンメダイ亜目
- クジラウオ亜目
○ヒウチダイ目(旧ヒウチダイ亜目)
- オニキンメ亜目
- ヒウチダイ亜目
(イットウダイ亜系)
○イットウダイ目(旧イットウダイ亜目)
※亜系は置かれないこともある