概要
大型のヤガラ類を除くと、大抵50㎝以下の小型種が殆どである。ヨウジウオの仲間は、管上の口を持ち、変わった体型をした魚の一群である。骨質の硬い板(骨板)で体が覆われているのが特徴。小さな尾鰭を持つ者と、尾鰭が無く尾で他の物に巻き付くが出来る者がいる。雄が腹部に育児嚢を持ち、雌の産んだ卵を雄が育てる種もいる。
主に暖かい海に生息する。ヨウジウオ亜科には淡水に生息する種も存在する。
一般的にはトゲウオ目に含め、「ヨウジウオ亜目」として分類するが、このPixiv百科事典では、トゲウオ類と区別するため、敢えてかつてのヨウジウオ目に属する魚達として紹介する。
近年の分子系統解析に基づく研究ではカサゴ目の内部に分岐するトゲウオ類とは遠縁で、サバ類と共通の祖先を持ちセミホウボウ、ネズッポ、ヒメジの仲間を含む可能性が示唆された。
ヨウジウオ目の一覧
ヨウジウオ亜目
ウミテング上科
ヨウジウオ上科
ヘラヤガラ亜目
ヘラヤガラ上科
ヘコアユ上科
含まれる場合がある科
- セミホウボウ科・・・セミホウボウ、オキセミホウボウなど。
- ネズッポ科・・・ネズミゴチ、トビヌメリ、ニシキテグリなど。
- イナカヌメリ科・・・イナカヌメリ、ハナガサヌメリなど
- ヒメジ科・・・ヒメジ、インドヒメジ、アカヒメジ、オジサンなど。