概要
マーライ(Ma Lai)もしくはマーライゾッゾー(Ma Lai Rút Ruột)とは、ベトナムで伝承される、冤罪を受け無念を持った女性が化けるという少女の妖怪。
見た目はマレーシアのペナンガランそっくりの生首の下に内臓を垂らしたものであるが、悪食であることで知られ、夜中に食べ物ですらない干してある衣類や、排泄物、腐った動物の肉などの汚物も食べるとされる。
排泄物を食べられてしまった者は呪われてしまい、胃腸を病んで死んでしまうといわれ、さらに夜に出歩いている子供も犠牲になると恐れられているが、飛び回る速度が遅くすぐに草木に絡まってしまうので、気を付けていれば逃げることは容易である。
この妖怪は昼間は人間の振りをして暮らしているが、肌がとても白く首筋に3本の赤い輪のような模様があるためにスカーフなどで隠しているといわれている。