概要
檻三部作
殺戮の舞台女優『Michele Malebranche』
その生涯には、あまりにも奇怪な謎が多い。
彼女が犯罪史の表舞台に登場する事三度に渡り、
そのいずれもが狂気に満ちた幻想の戯曲として知られている。
自身に関わった男たちを次々に狂わせ死に追いやっていった女性。
彼女について描かれた曲は3部作構成となっている。
登場曲は『Pico Magic Reloaded』収録の「屋根裏の少女」「檻の中の遊戯」「檻の中の花」。
この物語については「檻の中の花」で3つの事件とその幕間が総括的に描かれており、「屋根裏の少女」と「檻の中の遊戯」でそのうち2つの事件の詳細という形になっている。
サンホラのキャラクター内でも特に謎が多い人物の一人で、未だファンの間で通説となるような明確な方向性を持った考察は少ない。
タナ子と同一人物とする説や、歌詞中の描写から吸血鬼とする説などがあるが、あくまで明確な答えを示さないことがサンホラの方向性であるため、解釈は自由である。
pixiv内でのビジュアルは、ウェーブがかった黒の長髪に赤いドレス姿で描かれていることが多い。
後述する「呪われし宝石」の印象がある人の絵では、胸元に殺戮の女王を身に着けいていることも。
タグとしては「ミシェル」の方が多用されている。
Roman
母なる大地が育んだ奇蹟 世界最大と謳われし貴石30ctの赤色金剛石
所有者を変え渡り歩いた軌跡 特典は予約済みの鬼籍 30ctの『殺戮の女王(レーヌ・ミシェル)』
『Roman』収録の「呪われし宝石」には殺戮の女王(レーヌ・ミシェル)が登場するが、その繋がりは不明。
この宝石もまた、人々の手を渡り歩き次々と死へ追いやっている。
さらに隠しトラック2曲目の「屋根裏物語」は、今まで描かれていなかったミシェル・マールブランシェが引き起こした3つ目の事件ではないかと考察されている。
この曲の歌詞から『Roman』自体がミシェルがキャンパスに描いた物語ではないかという疑惑が浮上したりと、宝石のミシェルとの関係も含めてますます謎が深まることとなった。
その存在はイヴェールの母親であり、そして彼に取ってのバッドエンドとして解釈されていることが多い。
他曲でイヴェールの幸せを願う母親との関係も諸説あり、彼女とは別の存在として捉えている場合や、彼女の真の顔がミシェルであると捉えている場合もある。
Nein
気になるモノが在るなら どうぞ 手に取って ご覧になって(※但し手前の棚の抽斗の中以外で!)
隔たる地平を超えて キセキが集まる場所――
それが当店『西洋骨董□屋根裏堂』
『Nein』収録の「西洋骨董□屋根裏堂」(□にはキスマークが入る)、には明言こそされてないが(*)
彼女を思わせる人物が店主として登場する。
この店ではかつてSound Horizonの作品に登場したアイテムを《骨董品》として扱っており、
それらを手に入れる為の《対価》は金銭以外で《然るべき刻が訪れたら》払われることになるらしい。
店主の容姿は黒い髪に紫のドレスを纏っており、yokoyanのイラスト(デラックス盤)ではストレートヘアーに蝶をあしらった髪飾りと長手袋をつけている。
また、年齢は常に不定らしく少女、娘、貴婦人、老婆の四形態が確認されている。
更に、『Roman』の内容を改変したと思われる「涙では消せない焔」でも店主らしき少女が登場。
母になるはずだった女性に菫の姫君と紫陽花の姫君を貸し出している。
(*)Sound Horizon公式LINEアカウントでは時折、謎の文字化け情報が送られてきていた。
これを解読すると屋根裏堂の商品在庫の状況が掲載されていたが店主の名前(ad921d60486366258809553a3db49a4a)は解読できなかった。
余談
彼女が登場する作品には『ノエル』の名を持つ人物が何らかの形で関わっているが、
作品ごとに両者の関係は異なっている。(詳細はノエル(SoundHorizon)記事を参照)
それぞれの『ノエル』と『ミシェル』の関連性もまた不明であり、その解釈は自由である。