ミツヒデ・ルーエン
みつひでるーえん
「俺の相棒に 手を出さんでくれよ」
緑がかった鈍色の髪に茶色の瞳を持つ。
精悍な顔立ちで夜会などの場で令嬢方に人気があるらしいが、ミツヒデ自身は夜会が苦手でよく隅っこに隠れている。高身長で、身長の話になるとよくゼンに睨まれている。
優しそうな外見だがガタイはしっかりしていて、ちょっとしたハプニングで白雪がその上半身を見た際には赤面してしまうほど。
お人好しの域に入るほど温厚な性格。その人柄は誰からも好かれているようで、一部の男(ヒサメ)以外とは誰とでも仲良く過ごしている。また心配性な一面もあり、ゼンに関しては何か起こるたびに心配している。
しかし怒らせてはいけない部類の男であり、木々が一年後にはセイラン家の城に帰るという父との約束のことを話すと「どうして教えてくれなかったんだ!」と珍しく声を荒げるなど、大切な人に何かあった時などに怒る傾向がある。(白雪誘拐事件の時に巳早に木々との関係を指摘された際にもピリリとした空気を出しているので木々関係での怒りの導火線も強いよう)
17歳の時にイザナ・ウィスタリアにより近衛兵団の中から選ばれ、ゼンの側近となった。実はこの時ミツヒデはイザナの近くで働くことを目標としていた(この件についてはイザナには「お前がそう言う男だから選んだ」と言われ、ゼンには「お前、本当は兄上の元で働きたかったんだろ」と言い当てられてしまった)
しかしゼンの王子たる姿や、六年前当時に発生したある事件をきっかけにゼンの隣で生きることを決心する。その後ゼンの呼び捨てで呼べと言う命令や、外に勝手に出て行く行動にしばしば悩むこともあった。
19巻内において木々はミツヒデがヒサメから事件の犯人の疑いをかけられた時に、剣を取られ身動きが取れない状況で、ゼンを救えない恐怖に直面したのではないかと語っている。何も状況がわからない状態で、ゼンの近くでゼンを守れず何もできないというのは、ミツヒデにとっては恐怖と不安に駆られることで、その反動からこれまで以上にゼン王子を守ろうという意志が強くなった。
木々との実質的な初めての出会いは、夜会で隅に逃げていた際にそこにいたドレスアップした姿の木々と出会ったことである。しかし後日騎士姿の木々を見て「失礼ですが、どこかでお会いしましたか?」と聞き、さらには木々を男だと勘違いする始末。ゼンは果てしないアホだなと呆れるが、その場で木々は「初めましてでよろしいかと」と言い二度目の対面となった。
その後ヒサメに捜し回られていた木々と遭遇し、女であることを知る。そこで平謝りするが木々は大して気にしていなかったようだった。そして木々がヒサメから結婚をかけた戦いを申し込まれた際には、その場に駆け付け木々と共に戦うことを誓う。
現在ではゼンと木々に遊ばれてしまうことも多いミツヒデだが、木々に対してはなにかしらの特別な感情なるものが芽生えているようで、ヒサメから木々にアプローチしていないことに対して「腰抜け」と呟かれると普段あまり悪口に反応しないミツヒデが静かに言い返したり、木々に寄りかかられた際には体がびくっとなったりと木々話題にも敏感な様子。
ベルガット家との騒動が落ち着いたころ、ミツヒデは木々の実家の屋敷を訪ねた際に、過去に木々が語った求婚相手は自分の事かと問い肯定で返される。その答えに照れつつ、もう一度ハッキリと告白した木々に対し「一緒にはなれない」と告げる。その理由として木々と一緒になるのはゼンと一緒になることと同じだと述べる。木々のことを女として、恋愛対象として見れないというわけではないのだが、ゼンを守ってきた相棒としての木々への想いが強く、一緒になることつまり結婚することは出来ないとのこと。
ミツヒデは一生独り身でいるつもりだと語っているが、作中の動向によってはまた木々との関係が変化するかもしれない。赤髪の白雪姫ファンにとってはゼン白は勿論、この2人の動向も気になっている。
関連記事
親記事
子記事
兄弟記事
コメント
pixivに投稿されたイラスト
すべて見るpixivに投稿された小説
すべて見る背中合わせの恋 12/28冬コミサンプル
いつぞや出しそびれたミツ木々本。求婚騒動よりも前のお話。 文庫/54p/500円予定。 スペースは、土曜日西4ホールB28-a【庭梅亭】です。2,474文字pixiv小説作品