エースコンバットX2に登場するヤンデレ……というか荒んだ男。
当該作品のラスボスを務める。
エースコンバット5に登場した、ハミルトン以来の病み具合ぶりである。
概要
民間軍事会社「マーティネズセキュリティー」に所属するベテランの傭兵で、M42飛行中隊第1飛行隊「ライジェル隊」の隊長。
主人公「アンタレス」の同僚としてMission1から登場するが、その後のあるミッションで部下たちと共に同社から離反、以後「ヴィルコラク遊撃隊」と部隊名を改め、数度に渡りアンタレスの前に立ちふさがる。
人物
当初こそ寡黙で冷徹な印象を受ける人物で、前述の通りあっさり雇い主を変える薄情さを見せつつ、作戦中に不利を悟ると部下に撤退を指示したり、逸る部下を諌めたりと、冷静に戦況を見極めながらあくまでも自分本位の価値観で動く、現実主義的な傭兵気質の男に思われたが、最終ミッションであるM21において凄まじい病みっぷりを披露。
それまでも言葉の端々に匂わせてきた狂気を一気にぶちまけ、多くのプレイヤーたちをたじろがせた。
敵であっても魅力的な人物像を垣間見せるエースパイロットが数多く存在するエースコンバットシリーズにおいては、まさに異彩を放つ人物として、一部のプレイヤーから敬遠される一方、後述の名言およびそれらの空耳音声から、シリーズ屈指の悲劇の男として、あるいはネタキャラとして愛されている。
名言
「俺は……敵を倒して得る金しか価値を持てない人間だ。金と、何よりも戦いを与えろ」
「さあアンタレス、証明の時間だ……。この地上最強の武器を使って、どちらがより強いのか、答え合わせをしようじゃないか……!」
「お前を倒して俺は金を得る! その金こそが、金こそが俺を……! 売った親を……! 売られた俺を……! その金で俺は……俺を……!」
※上記台詞の英語字幕。日本語字幕では省略されているが、彼の胸中がより鮮烈に叫ばれている。
「I will buy back what I lost that day my parents sold me! My honor! My pride! My life!(俺は取り戻すんだ! 親に売られた日に失ったものを! 俺の名誉を、俺の尊厳を、俺の人生を!)」
迷言(日本語音声に限る)
「お前の菓子を俺が食ってやる!」
もちろんこんなことを喋ってはいない。
正しくは「お前の価値を俺が食ってやる!」のようだ。
ただ、この台詞は戦闘音声のために字幕が表示されないことに加え、ノイズ混じりの無線音声な上、飛行音や射撃音などの戦闘SEもそのまま被るために聞き取りづらく、こう聞き間違えられた。
「その金こそが……金こそがオレオ!!」
「売った親を……売られたオレオ!! その金で俺は……オレオオオオオッ!!」
戦闘を進めるうち、彼はこう吼える。
このときの口調は、クライマックスにおける中の人の熱演もあって、かなり印象的で耳に残る。
正しくは「俺を」と字幕が出るが、前述のお菓子ネタのせいでこうとしか聞こえない。
スレイマニェ……
わずかな『金』と引き換えに親に売られ、少年兵として戦場に立たされることを強いられた過去を持つスレイマニ。傭兵としての戦いの中で、『自分の価値=金』にこだわり続けた彼は、ひょっとしたら、幼い日に『金』によって売り飛ばされた自らの人生を買い戻したかったのかもしれない。
……と考えると切なさ炸裂、エスコン屈指の悲劇の男……のはずなのだが、乗機であるGAF-1の超絶高機動(変態スレイマニダンス)とオレオ空耳のせいで台無しである。
墓前にオレオを供えに行ったら、呪われるかもしれない。
関連イラスト
関連タグ
GAF-1 その見た目からイカと呼ばれる架空機。