概要
正式名称は『銀河の鷲 メガロ・ザマック』(ぎんがのわし-)。テレビアニメ化やOVA化などはされず、あくまでもオリジナルのシリーズ商品として展開された。スケールはほぼ全て1/144(一部例外あり)、販売価格は300~500~700円とされた。
メカニックデザインは『機甲創世記モスピーダ』のアートミック、パッケージに「パイロット」として設定された各キャラクターのデザインを天野喜孝がそれぞれ担当していた。
デザインの傾向としては『戦闘メカザブングル』+『太陽の牙ダグラム』+『超時空要塞マクロス』、ネーミングは『伝説巨神イデオン』あたりの影響を受けている模様。
販売元のイマイが倒産してしまい再生産化がほぼ絶望的(金型の存在自体が怪しい)であり、キットの現存率も非常に少ないことなどから、一部マニアからの人気は高い。
ストーリー
銀河創世期。レギオ星は「ホリソン国」と「ラガー国」の二大国家が君臨し、統治していた。
しかしレギオ星は氷河期に入り、ホリソンとラガーの両国は、同時に食糧危機に陥る。
全面戦争を避けようと、ホリソンとラガーの両国は水面下で手を結び、軍事諜報組織「ゼピュロ」を結成。穀倉地帯が多い「マシ国」の侵略を計画する。
この侵略計画は、五人の科学者により知られるも、ゼピュロに暗殺されてしまう。
しかし五人には、それぞれ子供がいた。五人の遺児は、残されたパワードスーツを駆り、ゼピュロへと戦いを挑む。
ラインナップ
- JE-01 ジャウ・ザマック(JHAU-ZAMAC)
特別テストタイプ。
主人公のテニルが搭乗する。いわゆる主役機。
ハイパワーコンバットガン、特殊セラミックシールド(肩に装着)、イヤーガンといった武装を有する。
また、設定上はビームサーベルも装備。
- ZF-31 バ・ガル(VA-GAL)
メイン画面左端。
計画タイプ・ファイター機。
ヒロインのミリアが搭乗。一つ目の武骨なデザインで、あまり女性的な機体ではない。
96式ガルキャノン、イヤーガン二門の他、ビームサーベルを装備。
ただしキットには、サーベルは付属していない。
- YA-25 ジャー・ギガ(JHA-GIGA)
量産型・攻撃専用機。
テニルの仲間のボイドが搭乗する。
肩にショルダーブラスター、手持ち武器にビームライフルを装備。
- XS-14 ダ・ウェブ(DA-WEB)
試作型・対潜水艦用。
テニルの仲間の巨漢、クレアードが搭乗。水上・水中戦の機体らしい。
イヤーガン二門、バトルクローの他、D・Wトウビードゥ(核魚雷)発射管四基を装備。
- YP-23 マウ・ドルム(MA-DRUM)
メイン画像左から二番目。
量産型・哨戒用。
テニルの仲間、マッシュが搭乗。
ロケットランチャー、ハイパワーブレスター(ビームガン)、スーパーハンド・ブースターを装備。
- MA-92 ガウォーク(※)・ハリアー(GERWALK HARRIER) -
実在する戦闘機ハリアーがベース。ハリアー形態から両腕と両足を展開させて、ガウォーク形態に変形する。ガウォーク時には、手首に銃を持つ(キットでは一体成型)。ロボット形態には変形できない。
- FB-40 ガウォーク・ファントム(GERWALK PHANTOM) -
こちらはF-4ファントムがベース。ハリアー同様に手足を展開させ、ガウォークに変形。また、ガウォーク時には右腕は五指のマニピュレーターで銃を握っているが(同じくキットでは一体成型)、左腕はなぜかペンチ状である。
- ZS-86 ラン・バラン(RUN-VALAM)
敵メカ。3本足が特徴。というか、胴体を一本足で支え、両腕に当たる部分が脚となり胴体を支えている。そのため、腕に該当するパーツが無い。
機関砲一門、ロケットランチャー左右二門、ブレストシューターを装備。
- ダ・ガードス(DHA-GARDS) -
スター・ウォーズの「スノー・ウォーカー」に似ている。これだけ1/720。
対空レーザー機銃二門、オプティカル・トラッカー、対空ミサイルランチャーを装備。
※ マクロスシリーズに登場するバルキリー等のガウォーク形態そのもので、名称もそのまま使用されている。イマイは当時、マクロス含む超時空シリーズのスポンサーを務め、かつ商品展開も行っていたため可能だったものと思われる。
なお、『機甲創世記モスピーダ』にも3段階変形する「レギオス」という可変戦闘機が登場するが、こちらではガウォークに相当する形態は「アーモダイバー」と呼ばれている。
※ちなみに、作品世界は地球とは異なる世界観なのに、実機であるハリアーおよびファントムをベースにしたガウォークが、なぜラインナップされたのかは不明。
関連タグ
メガロザマック(表記ゆれ)
俺の妹がこんなに可愛いわけがない - アニメ(第1期)第8話のOPに「ジャウ・ザマック」が登場する。