概要
スズキ目・スズキ亜目・メジナ科・メジナ属に属する海水魚。
別名:グレ
小笠原、南日本/朝鮮半島~メキシコのバハカリフォルニア南部に分布する。
全長45~70cm。
体は楕円形で側扁する。頭部の背縁は目の前方で急傾斜しない。尾柄は高くて太い。口は小さくて、上唇は薄く、上顎の後端は目の前縁下近くに達する。上下両顎の外列歯は門歯状で普通は2列で、各歯は互いに密接する。鋤骨(頭蓋床の最前端にある骨)に歯がない。目は小さく、眼径は吻長より小さい。鰓蓋の下半分は鱗で覆われない。側線有孔鱗数は50~56枚、背鰭棘部の中央下での横列鱗数は6~9枚。体色は紫黒色。鰓蓋の後縁は黒くない。各鱗の基部や中部に暗色斑点がある。
各地の沿岸の岩礁に棲み、雑食性で海藻やゴカイ、エビ、カニなどの小動物を食べる。産卵期は2~3月で、卵は直径1.01~1.03㎜の浮性卵である。孵化した仔魚は全長2.3㎜になる。初夏の頃は5cmくらいに成長し、20~50尾の群れをつくり、岩場を泳ぎ回って盛んに餌を漁る。夜間は外敵に襲われないように浅い岩陰で眠り、夜明けになると50~200個体の大きな群れをつくって遊泳し、水面に浮くことがある。午前7~8時ころに分散して、沖で海藻や小動物を食べ、日没近くになると再び群れをつくって夜の休息場所に帰る。
主なメジナの仲間
- メジナ(メイン画像)
- クロメジナ
- オキナメジナ
- オパールアイ