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概要

1983年に発売された「成田亨画集 ウルトラ怪獣デザイン編」および、朝日ソノラマから発刊されていたSF特撮誌「宇宙船」に掲載された作品で、「ウルトラセブン」の頃にバルタン星人を元にメカニック的な宇宙人としてデザインしたものである。

名前は「カニックルタン」の略で、異星人の造ったメカニックであるのでネジなどのパーツは使われず、普通の商業作品で考えられる機械化宇宙人とは、まったく違う発想の立体構成でデザインされている。

成田亨氏は立体化されたら、筒状の手からレーザービームを出すという演出を考えていた。

「宇宙船」誌のエッセイUジンでは「MEO星の戦士・メバ」として描かれたイラストが掲載されている。

その後、氏の「第2回作品展」で絵画作品が発表され、商業デザインの仕事であった怪獣デザインが美術作品として正式に評価されることになった、1999年2000年水戸芸術館現代美術ギャラリーで開催された「日本ゼロ年」展では躍動的な姿の彫像が制作され展示された。

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