概要
1989年に成田亨氏によって描かれた、ウルトラマンのデザイン画。
円谷プロがオーストラリアで新作ウルトラマン(後のウルトラマンG)の撮影を計画し、成田氏にウルトラマンと怪獣のデザインを依頼したことで描き上げられたもの。
デザインは初代ウルトラマンに酷似しているが、金と黒のボディラインという、今までのウルトラマンとは一線を画すカラーリングをしている。また、成田氏によるイラストである為、カラータイマーも付いていない。
当時、成田氏の中には金と黒がヒーローのイメージカラーとしてあったようで、1996年の成田亨特撮美術展で発表された「ネクスト」も金と黒であった。
しかし、成田氏がデザイン料として著作権料の30%という無茶な要求をしたため円谷プロと折り合いが付かず、登板は実現しなかった。
今までのウルトラマンとは全く異なる金色のボディラインや、平成以降のウルトラマンに頻繁に使われている黒を1989年の時点でいち早く取り入れた点においては非常に革新的であり、もしこのデザインが採用されていたなら、成田氏によるデザインであることも相まって、ウルトラマンのデザインの歴史は少し違ったものになっていたのかもしれない。
関連タグ
黒トラマン:彼の後輩ともいえる者たち。
ウルトラマンティガ:使用カラーを片方一色にした金色の姿と漆黒の姿をもつウルトラマン。
グリッタートリガーエタニティ:映像作品では初となる、CG処理無しで金色の顔を持つウルトラマン。登場したのは奇しくもウルトラマン55周年の節目となる2021年である。
アブソリューティアン:金・黒のカラーリングを持つ巨人たち。ただし、こちらはウルトラマンの宿敵となる存在である。
ゾーフィ:そのカラーリングは上記の「ネクスト」をモチーフにしたものだが、ソフビが神変同様の金と黒のカラーリングだったため、公開当時に神変モチーフと勘違いするファンが続出した。
(現に、本タグが使用されている作品にはゾーフィのイラストが多少存在する)
ゾーフィの本当のカラーリングは、金+濃紺であり、黒いのは鶏冠のみである。