概要
麻耶雄嵩の推理小説、メルカトルシリーズに登場する銘探偵。また、メルカトルシリーズのイラストのタグにも使われる。
何度も言いますが名探偵ではなく銘探偵。銘は名の上位互換で、銘を刻まれてもおかしくない探偵っぷりだからだそう。
タキシードに蝶ネクタイ、黒マント、ステッキ、シルクハットという格好をしている。
"基本的に長編には向かない"迅速な推理洞察力を持つ、いわばチート級。
短編におけるワトソン役は長年の友人で売れないミステリ作家・美袋三条。
人物
推理能力は確か(美袋談)だが、傲岸不遜で傍若無人、死体を足蹴にするなど行動や性格に難がありすぎる探偵。彫りの深い顔で、年齢は30前後と思しき描写がある。
事件の解決よりも自分の利益を優先したり、初登場作品のサブタイトルが「メルカトル鮎最後の事件」だったりなど色々と破天荒。「メルカトル鮎」はもちろん本名ではなく、素性は謎に包まれている(長編でちらほらと断片が明かされている)。
短編で推理ついでに助手である美袋をいじる(いじめる)時はとてもイキイキとしている。
登場作品(刊行順)
『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』
『夏と冬の奏鳴曲』
『痾』
『メルカトルと美袋のための殺人』(短編集)
『鴉』
『メルカトルかく語りき』(短編集)
『メルカトル悪人狩り』(短編集)
余談
綾辻行人氏原作のゲーム・『ナイトメア・プロジェクト YAKATA』は様々なミステリ作品を元ネタとする登場人物やモンスターが登場するのだが、そんな中我らが銘探偵は子バクをイジメているイベントモンスターとして「メルカトル」という名前と白いシルクハットにタキシード姿で登場。中ボスかと思いきやその直後から通常モンスターとして2、3体まとめてあらわれる。