概要
英語表記は「Moto Guzzi」で、「モトグッツィ」とも呼ばれる。
アパレルで有名なグッチとは関係ない。
縦置きの空冷Vツインエンジンがアイデンティティで、車種を問わず伝統的に採用し続けている。
正面から見ると斜め45度にシリンダーが生えた特徴的なスタイルをしている。
アクセルを開けるとクランクシャフトの反作用で車体が傾くことで有名。
駆動もシャフトドライブに拘っているなど、キャラクターはBMWのRシリーズに近い。
かつてはレースにも積極的に参入しており、当時は単気筒からV型8気筒まで様々なエンジンを製作した実績がある。
資金難により1957年に撤退するも、同社が打ち立てた数々の記録と逸話は、今なおイタリア人の誇りとして語り継がれている。
ちなみに、1955年に製作したレースマシン「V8」は、漫画『AKIRA』に登場する山形のバイクのモデルになったと思われる。
現在はクラシックスタイルの「V7」シリーズを中心にラインナップを展開している。
余談
その構造上、転倒した場合はエンジンのシリンダーがダメージを受ける確率が高い。
これを最小限に抑えるため、シリンダーヘッドに「グッチガード」と呼ばれるエンジンガードを装着するカスタムが定番化している。