概要
CAPCOMが展開するゲームシリーズ『モンスターハンター』のCGアニメーション作品。アメリカのクリエイティブスタジオPure Imagination Studiosとの共同制作となる。全58分。
本作はゲーム原作の世界観の魅力を踏襲した上で、映像作品としての追加要素や壮大なアドベンチャーにより、ゲームのコアファンのみならず新しいファンにも楽しめる作品となることを目指したとのこと。2018年7月のプレリリースにて初めて情報が公開されたが、その後長い間続報がなく企画自体消えてしまったのではないかとも噂されていた。が、それから3年経過した2021年、ついに同年の8月12日からNetflixにて全世界同時配信されることが発表された。
主人公は『MH4』の“筆頭ルーキー”、『MHW』の“陽気な推薦組”など、シリーズを越えて登場する青年エイデン。彼の生い立ちやハンターになるまでの出来事に焦点を当てた物語が展開される。同時に、本作を含めた3作品がシリーズの中でも時代設定が近いことも明らかにされ、特にMHWのキーワードでもあった「古龍渡り」についての詳細が語られている。
ストーリー
ハンターズギルドの管轄外にある辺境の村・ティンベン村で暮らすエイデンは、モンスターから村を守る“自称ハンター”として日夜活動していたが、ある日ドスランポスに遭遇し襲われていたところをジュリアスというハンターに助けられる。彼が村に現れたのは、“古龍”と呼ばれる強力なモンスターが起こす不可解な行動「古龍渡り」の予想進路にティンベン村が含まれており、被害を懸念したギルドが警告と避難の呼びかけのために派遣した。
エイデンは生まれ育った村を守るためジュリアスに師事を仰ぎ、真のハンターとなるための矜持を学んでいく。
主な登場人物
エイデン
本作の主人公。使用武器は弓→片手剣。
過去に古龍渡りによって故郷と両親を失くしており、現在はティンベン村で暮らしながら“自称ハンター”として村周辺の警護に勤しんでいる。お調子者な性格で、モンスターを交えたダジャレやことわざを好み、村の人々からは良きムードメーカーとして信頼されている。一方で若さゆえの無鉄砲さも持ち合わせており、自身の失敗を取り返す事に固執したあまりパーティーを危機に陥れてしまうという場面も。
古龍渡りによる甚大な被害から第二の故郷を守るため、ジュリアスと共に古龍を止めるべく戦いを挑む。
ジュリアス
ハンターズギルドから派遣されたハンター。使用武器は双剣。
非常に実直で真面目な性格が災いして、自他に関わらず厳しく接してしまうきらいがある。
古龍渡りの予想進路上に位置する村々を周り避難を呼びかけていた際、ドスランポスに襲われていたエイデンと出会う。以降は彼の師匠として武器の扱い方やハンターとしての心得を徹底的にたたき込んでいく。
ナディア
ハンターズギルドから派遣されたハンター。使用武器はヘビィボウガン。
ジュリアスと師を同じくした、どんな場面でも冷静さを失わない褐色肌の女性。
ボウガンの腕前だけでなく、エイデンに過去の自分を重ねて厳しく接してしまっていたジュリアスを諭し、2人のわだかまりを解くなど文武共に秀でている。
マエ
ファルメル装備を纏った女性。使用武器は操虫棍。猟虫の名前は「ペイズリー」。
鋭い分析力を持ったハンター兼学者でモンスターの調査に傾倒しており、モンスターに襲われている民間人の救出よりもモンスターの観察を優先するしたり、生態を見極めようとわざとモンスターとの戦闘を長引かせて攻撃を喰らってしまったりと少々逸脱した面を見せることも。
見聞きした情報は全て手記に書き留めており、この手記は後のエイデンに少なからず影響をもたらすことになる。
ラヴィ
鍛冶屋を営む年配の男性。
かつては優秀なハンターとして各地に名を馳せていたが、とある出来事からギルドから追放された過去を持つ。
古龍と戦うために力を貸してほしいというジュリアス達の申し出に当初は否定的だったものの、後に手伝いを買って出て、自身もバンギス装備とスラッシュアックスを担いでエイデンらのパーティーに加勢する。
主な登場モンスター
本作には多様なモンスターが登場し、一瞬だけしかでてこないモンスターも多い。確認してみるのも楽しみだろう。
ナナ・テスカトリ
本作にて古龍渡りを行った古龍種。
青い炎と粉塵爆発を使う非常に獰猛な雌の古龍で、歩くだけで周辺の森を焼け野原に変えてしまったり、周囲百数キロのモンスターたちをパニックに陥れるなど圧倒的な力と威風をまざまざと人間たちに見せつける。
メラルー
「ノックス」という名前のメラルーが登場。
珍しい人間の言葉を話すメラルーである(人語を話すのはほとんどがアイルー)。
ティンベン村からガーグァを盗むもエイデンに捕まり、以降は周辺地域の案内役などを担うこととなる。