貴方の国はこれで終わりです、アーサー王
プロフィール
概要
円卓の騎士の1人で、末席に位置する。アルトリアとモルガンの息子。
『Fate/stay night』登場時のデザイン・設定のモードレッドのこと。
『Fate/Apocrypha』とは外見・性別以外にも設定が一部異なっているため、ほぼ別人。
初登場は2006年版TVアニメ『Fate/stay night』の回想シーン。
この作品のアニメオリジナルシーンとして「カムランの戦い」を描く為に、設定とデザインを書き起こしアニメスタッフに資料として提供したのが始まりとされる。
人物
一人称は「私」。
冷静な性格であり、敵対者に対してもあくまで礼節を弁えた丁寧な口調で話す。
セイバーと全く同じ容姿をしており、顔だけで判別する事は不可能。
ただし、アホ毛がない、眉毛が細い、もみあげが短い、色素が薄い等、細かい違いがある。髪型はアーサー王と同様にシニヨン。
略歴
原典であるアーサー王伝説では、アーサー王とその姉モルガンの間に産まれた不貞の子であったが、Fate世界ではなんと、モルガンがアルトリアから作ったクローン、ホムンクルスである。
モルガンが魔術で擬似的に男性になっているアルトリアを誘惑し、精子を取って自分の卵巣に入れて育てたとか。
母からはいずれ王を倒し王座を手に入れるのだと命じられていたが、モードレッドにはそれ以前にアーサー王への憧れがあった。いつまで経っても叛意を起こさず正しい騎士であったモードレッドに痺れを切らせモルガンが真実を教えた際もショック以上に歓喜の感情が大きかった。
しかし、喜び勇んで王に詰め寄り、拒絶されたことにより今までの憧れ、愛情などの感情が憎悪へと反転、原典と同じように叛意をもちブリテンを滅ぼすこととなる。
しかし、その本意は最後まで、「息子として認めてもらいたい」というものであった。
能力
モルガンからの推薦のみでキャメロットに訪れ、円卓の騎士の座を手に入れたことからも分かる様に極めて優秀。卓越した剣技もさることながらまっすぐな騎士道精神を持っていることも認められていた。これはいびつな産まれを恥じて絵本の中だけに存在する様な正しい騎士になろうとしていたことから育まれた様である。
叛乱を起こす際も円卓の騎士内部から不満を煽りアーサー王が遠征に行った際に謀反を起こすなど、智略謀略にも長けている。
しかし、ホムンクルスという産まれと能力、成長速度の代償として寿命は短い。
Apocrypha版との違い
『Fate/Apocrypha』の作者である東出祐一郎氏が上記の設定が公開されたTYPE-MOONの設定本『character material』を基にして設定を練り直したと言っており、基本的に、産まれた経緯などは変わっていない。
人物像は大きく変わっているが、Apocrypha版のモードレッドもモルガンに真相を明かされ、アーサー王に否定される前は同じような言動であったと思われる。
stay night版のモードレッドはヤンデレ系と称される人物設定だが、Apocrypha版は反抗期のような以前より親しみやすいような人格に設定変更されている。
ちなみにPrototypeのモードレッドは絶望した父上こそ俺は愛する事が出来るというApoのように親しみやすいどころかstay nightのヤンデレ系を通り越した狂気的な人物になっている。
余談
その薄幸な演技が好評だったらしく、脇役中の脇役にもかかわらず、アニメに登場したモードレッドは当時から一定のファンを獲得していたとの事。
アニメ版『Fate/Zero』のEDでもその姿が描かれているが、鎧姿なので素顔は出ていない。
鎧姿は『Apocrypha』のデザインとよく似ている一方で、角の向きや燦然と輝く王剣のデザイン(約束された勝利の剣に似ている)が大幅に異なるなど、こちらでもデザインが変更されている。
2014年版アニメ『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』では、『Apocrypha』における新デザインでの登場となったが、特典小説及びドラマCD『Garden_of_Avalon』では性別について「彼、あるいは彼女」という表現が用いられているなど、『stay night』から『Apocrypha』への変遷が見て取れる。
因みに、彼の項目が載っていたcharacter materialでは彼の母であるモルガンをアーサー王の妻であるギネヴィアと間違って記載している誤記があった。
関連画像
関連項目
Fateシリーズ Fate/staynight モードレッド(Fate)
赤のセイバー:『Fate/Apocrypha』に登場したモードレッド。
プロトモードレッド:『Fate/Prototype蒼銀のフラグメンツ』に登場したモードレッド。