概要
大和朝廷に従わなかった土豪であるとされる土蜘蛛と呼ばれる者たちの別名で、漢字では八束脛や八握脛と書く。
八束もしくは八握は古代における長さの表現で、握りこぶし8つ分もしくは単に長いという意味で使われるために、長い脛を持つ者という意味であると思われる。
なお神武天皇に抵抗した大和の指導者には、ナガスネヒコ(長脛彦)という名の者がいる。
『群馬県民俗調査報告書13』の「水上町の民俗」によると、群馬県利根郡水上町湯ノ小屋の伝承として、尾瀬のオオユウ(大きな洞穴)に住んでいたヤツカハギは、そこを中宿にして藤の蔓で出入りをし悪事を行っていた。
そこで奥に戻ったところを狙って蔓を切り、出てこられないようにしたので餓死して果てたという。
この妖怪はツイッターの伝承妖怪お題絵において、平成26年5月のお題として出され、妖怪絵師によって新たな姿が与えられた。