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概要編集

「闇バイト編」の主人公の1人で中心人物。赤髪がかった茶髪のロングヘアーが特徴の女子。マリカ同様、ヘビースモーカー。本名「蒼井ユキノ

ピンク店におけるマリカの先輩で、マリカがクビになった後も闇バイトを斡旋・紹介している。

登場当初はマリカに闇バイトを紹介する仲介人・ブローカーのような役回りだが、次第に自身の目線で物語が進むようになる。


クズリの命令による美人局において「蒼井ユキノ」と名乗っているが、後に「蒼井」は父の苗字であることが判明する。ユキノ自身は母方の苗字を名乗っているかは不明だったが、母は戸籍上では離婚していなかったらしく、マリカに対してユキノ自ら「蒼井ユキノは~」と語っている。


人物編集

妖艶な雰囲気を持ち、マリカに闇バイトを紹介する際には恍惚の表情で誘惑する癖があるが、そっちの趣味はない。

その容姿に加えて、女子のカンとその度胸、頭のキレ、トーク力、交渉力、人心掌握術、扇動力が備わっており、それらの才覚でピンク嬢をはじめ闇バイトを家業にする「おそろしい子」にして「魔性の女」であり、彼女のその艶やかな美声と女性語口調は、とあるセクシー美女を担当するとある女子声優とまさにそっくりである。

そんな彼女でも得意・不得意はあり、特殊詐欺の掛け子をやった際には失敗したり(電話慣れしていないらしい)、その後に疲れてソファーに飛び込んだりするなど、マリカほどではないが「ドジっ子」な一面も見られる。


目的のためなら手段を選ばないが、マリカのことはピンク店以来から実の妹のように可愛がっており、マリカが危機に陥るたびに助けているなど、面倒見のいい一面もある。一方で、マリカが蛇ノ目組のヤクザ・マムシからトバシ携帯10台を要求され、後に大損害を被った際には「穴埋めをしてもらうわよ」と高圧的な態度をとるなど大人げない一面も(マムシと出会ったのはマリカの所為とはいいがたい)。


その過去は壮絶なものであり、父・蒼井ユキオが麻薬栽培で逮捕され、1500万円の借金を母が水商売で返済していたが、志半ばで自殺し、貸元であるクズリに脅迫されて自身も看護師として働く傍ら闇バイトを行い、それが病院の患者にバレてことが大きくなる前に病院を辞め、トー横でパパ活をしながらその日をしのぐまでに落ちぶれてしまった。挙句の果てにはクズリに「弱肉強食」の概念を刷り込まれ、このことが後に「闇バイト専門の裏社会を渡り、クズリを打ち負かす」という目標を掲げることになる。


クズリによる人生崩壊を経験していたためか、エイジに唆されたマリカに疑いを掛けられても敢えて真偽をマリカに委ねさせたるなど、柔軟な一面も持つ。その上で「初めて会ったときにはマリカちゃんは自分のことを知らなかったでしょ?わざわざだました相手に闇バイトを紹介するリスクは負いたくないわ」、「エイジの結婚詐欺には関与していないわよ」と身の潔白を証明し、「あなたとわたしは利害関係が一致しているのよ」、「エイジに復讐するなら手を貸すわよ」と焚きつけた。


あらゆる闇バイトをマリカに斡旋しているが、自身もクズリの依頼で闇バイトを請け負うこともある。特殊詐欺において電話の掛け子は不慣れで失敗ばかりだったが、次第に慣れていき、周囲の人物を人心掌握するまでに至り、特殊詐欺のリーダーであるハルカをハメて独り勝ちしている。この事件を前後してクズリに一杯喰わせることに成功した(ハルカからせしめた金は上納したが)。


後にクズリから宝石強盗の依頼を受けた後、不幸にもクズリの手下が殺した警備員が父のユキオであることがニュースで報じられた際、あまりのショックに精神的錯乱を起こすと同時によりクズリへの復讐心を募らせることとなる。


本作の人気キャラクターの1人でもあり、商品化の際にはマリカと共に「抱き枕カバー」にもなっている。


余談編集

キョウコとユキノのコントラスト編集

様々な面で、ベトナム編での雲野キョウコとは対照的であり、キョウコが光なら、ユキノは闇といえる。


項目\キャラクターキョウコユキノ
年齢32歳不明
一人称わたしわたし
二人称アンタあなた
三人称
  • 男子:こいつ(ら)、あいつ(ら)
  • 女子:この子(ら)、あの子(ら)
  • 男子:彼(ら)
  • 女子:この子(ら)、あの子(ら)、彼女(ら)
プライベイトでの口調中性口調メイン(女性語もごく稀に使用)女性語メイン
髪型寒色系のショートヘアー暖色系のロングヘアー
喫煙やらないヘヴィースモーカー
性格情熱的冷徹
女子像ガサツでズボラ、良くも悪くも如何にも現代女子らしく、性別の差異を感じさせないカジュアルな風貌と所作物腰が柔らかく、貞操観念も高い貞淑でクールビューティな女子
容姿ガサツな面が目立つが、ベトナムの少年に「キレイと評される」ほどの美人。美人だが、特殊詐欺の闇バイト初日で失敗してソファーに飛び込む程度のドジっ娘な一面も
体系スレンダー寄りの巨乳巨乳
パートナー特にいないマリカ
人脈友人のみだが、ベトナムにおいては短期間でギバの奴隷を懐柔している裏社会で生きることを余儀なくされたことから、長い年月をかけて利用できる人材を確保している
交渉力当初は皆無に等しかったが、闇金から金を借りたのを機に自然と磨かれていった裏社会の住人故に、交渉テクニックはかなりのもの
自頭良い良い
勝負矢面に立って、体を張って勝利する他人を影で扇動して勝利を収める(全ての話ではないが)
強運にして凶運の持ち主或る意味キョウコ以上の強運の持ち主だが、その分諸刃の剣
カン鋭い鋭い
戦法パワー感が目立つ(テクニック寄り)テクニック感が目立つ(パワー寄り)
精神危機に陥っても前のめりで立ち向かう本当の危機に直面すると脆くなってしまう(例:クズリの指示で雇った闇バイトの男たちに指定された道具を用意するも、私情が絡んで必要最低限な道具しか用意しなかったことが仇となり、父が殺され、雇った男たちも殺されてしまった。父の死をニュースで知った際には感情を抑えきれず、精神が錯乱してしまった)
出自天涯孤独一家離散
人生ギャンブルを楽しむために生きている復讐のために生きている
借金自ら作った借金を自らの手で返そうとする他人(父)の借金を他人を利用して稼いて返そうとする
怨(宿)敵ギバクズリ
宿敵との決着ギバに勝利(現時点で)クズリに勝利しておらず、未だに冷戦状態
後日談「普通の人」に戻るクズリに勝利していないため、現状維持

などなど、紙一重の差で違うキャラクターとして描かれている。「キョウコが一歩間違えればユキノに、ユキノがもう少し頑張ればキョウコになる」と言える。


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