「梨璃、みんな、結梨を見つけてくれてありがとう」
概要
ユリの花咲く場所(ユリのはなさくばしょ)は、アサルトリリィプロジェクトを原作とするスマートフォン向けアプリケーションゲーム『アサルトリリィ Last Bullet』(ラスバレ)で開催された期間限定イベント。
2021年11月30日~12月13日まで開催された。
ラスバレのストーリーの前日譚に当たるテレビアニメシリーズ『アサルトリリィBOUQUET』に登場する一柳結梨にスポットを当てたイベントであり、テレビアニメ第7話~第9話の展開を元に構成されたストーリーとなっている。
ラスバレのイベントストーリーとしては唯一の全編フルボイスが収録されている。
ストーリー
百合ヶ丘の浜辺で出会った謎の女の子。
記憶を失い、自分が何者かもわからない、
まるで、生まれたばかりのような女の子、
それが、結梨ちゃん。
私にとても懐いてくれて、わたしもなんだか
結梨ちゃんのお姉さんになったみたいで、ちょっと嬉しかった。
そして、結梨ちゃんは一柳隊の一員になり、
少しずつ学院にもなじんでいって――
これは、そんな結梨ちゃんと、
わたしたち一柳隊の大切な思い出のお話。
解説(ネタバレ注意)
一柳結梨という一人の人間が一柳隊や百合ヶ丘という場所に抱かれ過ごした温かな日々を描いた、テレビアニメ『アサルトリリィBOUQUET』の補完となる重要なイベント。テレビアニメ第8話の地上波本放送(2020年11月26日)からおよそ1年後(2021年11月30日~)に開催されたイベントでもある。
本イベントでは、テレビアニメ版の監督となる佐伯昭志氏によるシナリオ監修が入っている。
一柳梨璃と白井夢結が墓前を訪ね、結梨との思い出を回顧するというシナリオであり、テレビアニメ本編で描かれた結梨との出会いから別れまでの流れを追いながら、本編中では描き切れなかった一柳隊との日常やそれぞれの心理描写などが丁寧に描かれている。
結梨と楓の意外な関わりなど、一柳隊の面々との交流が紡がれていくほか、結梨に対する一柳隊それぞれの抱いていた心情も明かされることになる。そして、テレビアニメ本編のできごとを経た精神的な変化なども含めた、一柳隊の物語の一つの「答え合わせ」ともなるラストを迎えることになる。
テレビアニメ第8話に当たる戦技競技会の場面ではアニメ本編の映像を展開に合わせてそのまま流すなど、演出上の見どころも多い。
本イベントの開催に合わせて、ラスバレのゲーム上では一柳結梨がプレイアブル・キャラクターとして追加された。
余談
ラスバレの期間限定イベントのタイトルには英語の(ないしはラテン文字を用いた)サブタイトルが付くことが多い。『ユリの花咲く場所』の場合は、副題は「Zehn Welt」(ドイツ語で“十の世界”の意味)となっている。
これは、リリィの用いる必殺連携技である「ノインヴェルト戦術」がドイツ語で“九つの世界”を意味する"Neun Welt"から取られた名前であるところに関係していると推測され、すなわち、一柳隊のメンバーは元は9名であったものが、結梨が加わったことにより10名となったことを表しているのではないか、とも考察されている。