概要
スイス中南部のベルン州とヴァレー(ヴァリス)州の境に位置する。
標高は4,158m。
山名(Jungfrau)はドイツ語で「若き女性」、「乙女」、「処女」などを意味し、由来は諸説ある。
本山より北東に続くメンヒ(Mönch)山(4,100m)とアイガー(Eiger)山(3,970m)と共に「ベルナーオーバーラント地方の三名山」に数えられている。
山体上層部は夏季も雪に覆われており、南東側にはアルプス山脈最大のアレッチ氷河がある。
2007年、付近の世界自然遺産に登録されていた対象地域の拡大化によって本山域も組み込まれた。
長らく登頂が非常に困難な山とされており、公式上の初登頂は1811年。
1912年には山頂の北東側にある尾根の鞍部のユングフラウヨッホ(3,466m)の地下駅(3,454m)までを結ぶラック式路線のユングフラウ鉄道が開通し、登頂を目指す登山客や通常の観光客が多く訪れるようになっている。
ユングフラウヨッホ駅は、レール方式の鉄道駅としては欧州最高所とされており、岩山内に作られた駅舎とその近くには気象学研究所、展望台(3,571m)、レストラン、郵便局、氷河の中に設けられた回廊などの施設がある。
なお登山鉄道の開通によって麓からのユングフラウ山頂への登頂自体は劇的に易しくはなったが、それでも本格的な雪山登山の装備と経験が大いに必要な難易度ではある。