概要
グランブルーファンタジーのプレイアブルキャラクターであるラインハルザとカインのカップリング。
二人ともメインシナリオ『暁の空編』(64章~110章)の主役といえるキャラクターであり、当初は敵対関係にあったが、終盤の重大局面では無二の相棒となる。
未読の方は、シナリオ中の関係の変化を是非お楽しみいただきたい。
一見全くタイプが違うように思えるが、双方優秀な軍人であり、言うなればカインは戦略、ラインハルザは戦術に長けた切れ者である。また読書が趣味という共通項もある。
ドラフ族×ヒューマン族のカップリングであり所謂体格差カップル。ラインハルザは225cm、カインは175cmと、実に50cmの身長差がある。
また29歳×22歳と七つ年の差があるので、年齢差カップルともいえる。
メインシナリオ
二人の出逢いは、メインシナリオ80章にて、ナル・グランデ空域に突入した主人公達が辿り着いた辺境の島、メルクマール島から始まる。
盗賊団の長として島を牛耳り、独立建国を目論んでいたラインハルザを、主人公一行はその場に居合わせたカインと協力して打ち倒す。
イデルバ王国将軍という立場を明かしたカインは、盗賊達を首都のあるグロース島に連行し、彼等の身の上を説明した上で国王フォリアに恩赦を進言する。そうしてラインハルザはイデルバ王国の客将となり、盗賊達は正式にイデルバ王国へと迎え入れられることとなる。
メルクマール島から暁の空編終盤まで、一行はカインとラインハルザと行動を共にする。
上記の経緯から二人は上司部下の関係にあたり、ラインハルザにとってカインは恩人であるとも言える。
それにしても仲が深まるのが速い。
特に暁の空編の最終局面、108章のトリッド王宮跡での会話は必見である。
「何があっても、お前は前に進め」
その他にも危険な場面で互いを庇う、軽口を叩き合う、耳打ちするなど、シナリオ中の見所満載である。
ナル・グランデ空域に突入していない騎空士の方は、是非クエストを進めて彼らの様子をご覧いただきたい。
また『暁の空編』終了後も、『星の旅人編』124章にてナル・グランデの面々が再登場する。
初登場時は盗賊王であり、元罪人として客将扱いになっていたラインハルザの、イデルバに対する心持ちの変化が窺える。
フェイトエピソード
カイン(SR)
国王フォリアからの勅命により、カイン達は山奥でレム王国からの難民達を保護することになる。彼らを脅かす人攫い集団を討伐する最中、身を挺して難民の兄弟を庇ったカインに対し、ラインハルザが深く切り込んだ言葉を投げる。誰に対しても飄々とした姿勢を崩さず、軽快な話し方でのらりくらりと躱すカインが返答に窮する場面である。
その後の、カインが亡き兄に語りかけるシーンでも、ラインハルザの言葉がカインに揺らぎを与えたことがわかる。
出会ってしばらくした頃の二人の距離感がうかがえるストーリーである。
カイン(リミテッド/SSR)
『暁の空編』終了後のイデルバを描いたエピソードである。
空の底に落ちた主人公と亡き兄を想い、残された我が身を悔いるカインだったが、ラインハルザに強く諭され己のなすべき事に向き合う決意を固める。
国王フォリアの不在により統治者のいなくなったイデルバは、軍閥同士が争い内戦状態になっていた。ナル・グレートウォールから生還したカイン達は、内戦を終わらせイデルバをひとつにまとめる為に立ち上がる。
冒頭のシーンからもわかるように、後悔を抱えながらもイデルバの為進もうとするカインを、ラインハルザが真っ直ぐに支える関係性になっている。時には厳しい言葉でカインに反論しながらも、信頼を覗かせてカインの作戦の一翼を担う。
数々の出来事を経た後の二人の間柄を知ることができる。出会いの章を読み返すと、さらに感慨深い気持ちになれることだろう。
ラインハルザ(リミテッド/SSR)
リミテッドカインのフェイトエピソード、及びメインシナリオ124章を踏まえた内容になっている。
王国から共和国に生まれ変わったイデルバにて、役目を終えたカイン達は国を出ようとしていた。そんなある日にラインハルザを「烈気」の使い手と呼ぶ老人と出会う。
話はラインハルザがトリッド王国の新兵だった頃に遡り、ラインハルザの持つ「烈気」とは何か、そしてアベルとラインハルザの出会いと交友の様子が描かれている。
カインとレオナにその思い出を語ったラインハルザは、ひとりで国を出る意志を告げ「お前らとはここまでだ」と言い放つ。動揺するカインを突き放し、出立の朝に港へとひとり歩を進めるラインハルザだったが………
(※ネタバレ注意)
その裏には己の持つ「烈気」の暴走によりカインを傷つけたくないという思いがあり、その為にこれ以上馴れ合うことを避けてひとりで旅に出る道を選んだのだった。
そんなラインハルザの前にカインとレオナが現れる。その意志の変わらないことを確かめると、カインは刀を抜き、「イデルバの重要機密を知る者を行かせるわけにはいかない」と戦いを挑む。ラインハルザもそれに応じ、拳を打ち合わせる。
「譲れねぇ……だから戦う。
それで十分だ。
そうだろ?カイン。」
そして二人の男の戦いが火蓋を切られたのだった。
その他
レオナ
浴衣ver.のフェイトエピソードにて二人が登場する。
主人公達がイデルバに滞在中の物語であり、この冒頭でレオナの近況が語られるのだが、義姉曰くカインとラインハルザは最近いつも一緒らしい。義弟に口出しする機会が減ってしまったことを寂しがっている。
不眠症に悩まされるレオナを心配し、カインは主人公達とグルになって夏祭りに行くことを提案する。ラインハルザは静観していたが、当然のようにカインに誘われ渋々同行する。このエピソードでは二人のユカタヴィラ姿を拝むことができる。
また、イベント『熱闘!真夏のフードファイト!』ではチャレンジクエスト報酬としてレオナの水着スキンが登場した。……のだが、海辺で笑顔を浮かべる彼女の背後には、よく見ると同じく水着姿のカインとラインハルザが写り込んでいる。持ち物からして、どうやらこれからスイカ割りをするようである。
ドランク(火属性恒常/SSR)
イベント『スツルム&ドランク傭兵お仕事帖』に伴っての実装であり、エピソードも傭兵に関する内容である。
ナル・グランデ空域に不慣れなドランクの案内役としてラインハルザが登場する。カインは登場しないが、ラインハルザのセリフからは「あいつ」とその存在が示唆されている。
ぐらぶるTVちゃんねるっ!
2020年5月3日(第56回)と10日(第57回)の放送にて、ラインハルザの声優を務める松田健一郎氏がゲスト出演。番組内容もラインハルザをテーマにしたものとなった。
・ラインハルザとカインの関係性が「愛」と表現される
・見てみたいエピソードや展開の話で「カインと無人島に流される」が提案される
・↑の番組内の描き下ろしイラストで、腰蓑一枚で逞しく暮らす二人が描かれる
など、ファンにとっては嬉しい回となった。
戦闘
戦闘に関してはラインハルザが火属性、カインが土属性なので、属性を揃えることが基本であるグラブルにおいては同じパーティに編成しにくい。
しかし義姉弟であるカインとレオナを編成した場合と同様、二人を編成してクエストに赴くと掛け合いセリフを聞くことができる。
アビリティ発動時、奥義ゲージ100%時、瀕死時、戦闘不能時、(サブからの)参戦時、クエストクリア時がある。
「よう!助太刀に来たぜ」
「やれやれ…邪魔にはなるなよ」
マイページにも互いについて語るボイスがある。
「無駄に頭が回る分、放っておくと何をしでかすかわからねぇ」
「ラインハルザのやつ、ほんとガタイいいよなー…」
2022年12月にカインがクリスマスver.での登場を果たし、別属性である火属性で実装されたことによって、恒常的に二人を同じパーティに編成することが可能になった。
カインはSR時より主に支援役となる特殊タイプであり、クリスマスver.は特に味方への強化効果付与が中心の性能となっている。また自身も奥義の回転率が高いため、1アビ『五稜斬・星刻』と合わせアタッカーとしての起用が可能である。
対するラインハルザは攻撃タイプであり、特に『烈気解放』が特徴のリミテッド版は火力役・壁役が主な運用となる。
二人を編成した場合、カインの2アビ『暁雪之功』で全体的な火力を底上げし、3アビ『星貫迅速』でラインハルザの2アビ『纏炎』の効果時間を3ターンに延長させることができる。
掛け合いは変わらないが、無理なく二人を編成できるようになったことは、実際のゲームプレイにおいて大きな吉報といえる。是非二人を編成してクエストに赴こう。