「いつも。いかなるときも、俺は君と共に歩こう。だから……」
「我、病める時も、健やかなる時も、汝を支え、共に歩む事を誓おう」
概要
ライルルとは、プレイステーション2及び、プレイステーション・ポータブル用ゲームソフト『コードギアス 反逆のルルーシュ LOST COLORS』の公式カップリングの一つ。
前述した『LOST COLORS』に於ける主人公はライというデフォルトネーム。
容姿は銀髪でかなりの美形、ルルーシュ(178㎝)と同じくらいの身長。『幻の美形』と呼ばれることも。
ルルーシュと同じく絶対遵守の力、『吹聴のギアス』を持ち、ルルーシュ並みの知性とスザク並みの運動神経を兼ね備える。
作中にて、ルルーシュはヒロインとして扱われており、ブルームーン篇では攻略対象の一人となっている。
ナナリーに二人の時もライの話ばかりだと暴露されて赤面したり、怒った顔も可愛いなと言われて照れたりするシーンは必見である。
チェス
ブルームーン篇にてライは端末で何かをしているルルーシュに遭遇。その際にチェスの局面をどうするかと尋ねられる。
だが、その局面は相当な劣勢。試されるのは好まないライだったが、試されて逃げるのはより好まないとして盤面を考察。そしてその末に出された答えは……
「……わからない」
失望の色を浮かべるルルーシュ。それに対し、ライは『この状況を人の手で打開するのは不可能』であり、神の領域だろうと言う。もしも打破する可能性があるとすれば、それは『この盤面にない第三勢力』である。
「……なるほどな。古典的手法も時として有効な場合がある、か」と呟くルルーシュ。「……なにをする気なんだ?」と尋ねたライに「ただのゲームの話さ」と返し、話せてよかったと去っていく。
高い知性を持つ二人ならではの会話は、一つ一つの言葉の応酬が緻密に計算されており、恋愛というよりかは頭脳戦を思わせる。この二人の特徴とでも言うべき部分が表れたシーンだ。
信じること
夕暮れの教室にて、一人佇むルルーシュ。黄昏の陽光が彼を照らす様に見蕩れていたライに気付き、ルルーシュは眼光を鋭くする。が、相手がライだと分かると眼差しを緩め微笑んだ。
帰らないのか、と尋ねるライに、暫しの沈黙の末ルルーシュは語り出す。
「俺は今まで自分だけを信じて生きてきた。いや、生きなければならなかった」
自分達の、否、ナナリーの居場所作るためだけに、と。後悔でも懺悔でもなく、事実を自分に言い聞かせるように語る。そのためならこの手を汚すこともためらわなかったし、他人にどう思われようが関係なかった。だが、「自分を信じてくれる人を信じない人は誰からも信じてもらえない」と言われ、揺らぎが生じる。
「なぁ、俺は信じてもいいのか?」
「……ああ」
嘘偽りのない言葉を、大切に大切に返す。それを聞いたルルーシュは、そうか、と小さく呟き「……ありがとう」と微笑むのだった。初めて自分自身だけに向けられた言葉に涙を流すライ。
それに戸惑いながらも、『自分にはまだやらなければならないことがある。今はまだ言えない、でも…』とルルーシュは話す。握り締められた震える手に、ライは無意識のうちに自身の手を重ねていた。
キミのこの手はこんなに温かい。キミがなにをしてきてなにをしようとしているのか、僕は知らない。だけど、僕はこの手の温かさを信じる、と。他の誰かがキミを信じなくても僕は信じようと魂の契約をする。
互いに互いが信じるべきものとなって行くその展開は、繊細な描かれ方をしていてとても鮮やか且つ美しいものとなっている。
───そして、ブルームーンの日はやって来る。
余談
ちなみに、ルルーシュはブルームーン篇の学園祭でウェディングドレスを着せられており、その結果「ウェディングドレスが世界一似合う男子で賞」を受賞している。