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ラプトレックス

らぷとれっくす

白亜紀のアジアに生息したティラノサウルス類の獣脚類である。ティラノサウルス・レックスに似た特徴を多く持つことからその祖先と考えられ、「ミニT・レックス」「ミニ・ティラノサウルス」と呼ばれている。
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発見と命名

ラプトレックスの化石は中国の化石層から盗掘されたもので、現在までに発見されているのは世界でこの1体だけである。ほぼ完全な状態で見つかったこの1体の化石骨格がアメリカのオークションで民間化石収集家のヘンリー・クリーグステインに競り落とされ、シカゴ大学の古生物学者ポール・セレノによってティラノサウルス類の新属新種の恐竜化石であることが突き止められた。そして2009年に、「クリーグステインの略奪者の王」を意味するラプトレックス・クリエグステイニと命名された。

盗掘という出土状態から正確な発掘場所はわからなくなってしまったが、岩石の特徴やともに収まっていた魚貝の化石などから、中国北東部の化石層から出土した可能性が高いことがわかっている。化石は詳細な調査後に中国へ返還されることになっており、内モンゴル自治区の博物館で展示される予定である。

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再研究

2011年になって、日本の調査隊によって発見されたタルボサウルスの幼体の記載が行われた。この研究の中で、ラプトレックスと共通する多数の特徴がタルボサウルスの幼体に認められた。また、タルボサウルスの幼体を「別の種に見立てて」系統解析すると、ラプトレックスとごく近いポジションに置かれてしまう(置くことができてしまう)ことが判明した。
さらに、2012年になって、ラプトレックスは「亜成体」ではなく「幼体」である可能性が極めて高くなった。また、ラプトレックスの年代について白亜紀前期とされたが、これの根拠はかなり薄い(白亜紀後期と解釈しても全く問題ない)ことが判明した。さらに、産地についても、中国北東部ではなくモンゴル産である可能性が濃厚となった。

結局、ラプトレックスは「タルボサウルスないしそれに近い大型ティラノサウルス類の幼体」であるようだ。ラプトレックスがタルボサウルスと別種である可能性はままある(が、証明は難しい)が、この学名を用いるのは色々な意味で難しいのが現状かもしれない。

関連タグ

獣脚類 ティラノサウルス タルボサウルス

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