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演:マイケル・シャノン


概要

シェイプ・オブ・ウォーター』における悪役。


人物像

アマゾンの奥地で捕獲された半魚人と共に政府の極秘研究所に派遣された軍人。


妻子持ちでキャデラックの新車に乗りながら不自由ない暮らしを続けている等、物語の舞台である1962年当時のアメリカの理想的な家族像を象徴したような人物である。

また、朝鮮戦争の功績で軍高官に見出されたエリートでもあり、上司のホイト将軍からは絶大な信頼を得ているが、その本性は冷酷かつ傲慢な差別主義者で自分とは異なる者の存在を決して認めず、イライザ・エスポジートを始めとする周囲の相手を見下しきった態度であしらう姿がしばしば見受けられた。

それらの人間性故に政府の研究対象である半魚人を日頃から虐待して実験の犠牲にしようとしたが、序盤で半魚人に返り討ちにされて左手の薬指と小指を噛み千切られてしまい、その負傷が後々に尾を引くことになる。


その後、逆恨みも兼ねて半魚人の生体解剖を実行に移そうとするのだが…。


そのキャラクター性はいわばイライザ達の「個人の在り方と愛の多様性」(マイノリティ)を否定する、旧態依然の「かくあるべしとする伝統的価値観」を象徴する役どころだが、隠れてポジティブシンキングのための自己啓発本を読み込んでいるなど、どこか無理をして「正しく、まとも」であろうとしている様子も垣間見える(映画では示唆される程度だったが、ノベライズ版では彼がマジョリティとして成功しすぎたがゆえの抑圧や重責に苦しんでいた心情がより詳細に描かれている)。


彼の「いつまで自分はまともで在り続ければいいのか?」という台詞は、未だ白人男性社会に根強く残るマッチョイズムに「正しく、まとも」であることを強要され続ける者の悲痛な叫びとして見ることもできる。

もしも、あなたが「男ならば強く、『男らしく』あらねばならない」と考えているなら、あなたの中にもストリックランドは潜んでいる。


関連イラスト

しぇいぷおぶざうぉーたー


関連タグ

シェイプ・オブ・ウォーター ギレルモ・デル・トロ 映画

イライザ・エスポジート

タカ派 完璧主義者 中間管理職


ゾッド将軍…中の人が同じ悪役繋がり。こちらも大義のためならば手段を選ばない独善的な思考の持ち主であり、自身の信じる道を突き進み過ぎて最終的に破滅していた。

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