概要
鎧に魔力が宿り、意志を持つ魔物となった存在。「図鑑」の挿絵は西洋鎧風だが、他の地域・文化圏、例えばジパングの鎧武者風の個体も存在し得る。
をリビングアーマー化しても鎧としての形は残し、霊体、エネルギー体のような女性の姿が鎧の内部に浮かぶようになる。
この女性の姿は伴侶の目からのみ見えるが、「図鑑」著者の「流浪の魔物学者」の助手のリャナンシーが描いた挿絵ではその姿が描かれている。
夫から見た姿を他者にも見せること自体は可能らしい。
夫でも無い赤の他人が目にするリビングアーマーは中に人が入っていないのに鎧が勝手に動いているように見える。
リビングアーマーの多くは使用者とともに戦い続けてきた鎧が変容したものであり、夫も元の着用者であることが多い。
リビングアーマーの形状は着用者にジャストフィットしたものとなり、魔物化することで得た強烈な防御性能も相まって最高の防具となる。
そして霊体のような女性部分は着用者と重なるように融合し、着用者側の精(生命力)とリビングアーマー側の魔力が溶け合うことで、着込んだ中身の「生身」部分もまた魔物の如き身体能力を得る。
魔物化した際に主人(着用者)を持たなかった個体は主を求めて様々な手段をとる。その一つが待ち伏せであり、「落ちているアイテム」のように待ち構え、拾って着用した相手が男性の場合、そのまま主人にしてしまう。
女性である場合も、装備した状態が解除されることはないが、その状態は魔物の魔力が満ちた人型の容器に収まっているのと同義であり、その女性はやがて魔物娘、多くの場合はサキュバスになってしまう。